【売り】アクモス:注意! 業績黒字化と好調もすでにPER166倍と過熱気味。5日間で+106.85%の急伸となったが、統計的にも売りに優勢の状況へ突入

著者:中原良太
投稿:2016/01/06 08:44

【アクモスの注目ポイントは全てで3つ!】

ポイント1:総務省、商用ドローンの環境整備に向け電波規制を全面的に見直す
ポイント2:業績黒字化と好調も、すでにPER166倍と過熱気味。
ポイント3:5日間で株価は106.85%も上昇しており過熱気味。統計的にも売りに優勢な状況

以上の3点の理由から、私は同社株の値下がりを不安視しています。

同社の事業内容や、各注目ポイントについては、以下でご説明します。では早速、以下をご覧ください。

【アクモスとは?】

まず、同社の事業内容から説明します。

アクモスはIT基盤の設計や、システム・ソフトウェア開発などを手掛ける会社です。他にも、システム運用や保守も手がけています。

以上が、同社の詳しい事業内容です。

次に、同社の1つ目の注目ポイント(最新トピック)についてご紹介します。では、以下をご覧ください。

【ポイント1:アクモスの最新トピック!】

ここでは、同社の最新トピックについて触れ、同社株の中長期的な見通しについて分析していきます。

総務省が商用ドローンの環境整備に向け電波規制を全面的に見直すと一部メディアが報じており、同社株への注目が集まっています。

上述したトピックは、同社の成長に大きく貢献すると期待できます。中長期的に見て、人気化するポテンシャルがあることから、今後の上昇が期待できます。

以上が、同社に関する1つ目の注目ポイント(最新トピック)の詳細です。

次に、同社の2つ目の注目ポイント(決算書の内容)についてご紹介します。では、以下をご覧ください。

【ポイント2:アクモスの決算書を読むと…?】

ここでは、同社の決算書の内容について触れ、業績面・価格面において、中長期的な投資魅力度について分析していきます。

まず、業績面では、2016年6月期第1四半期における連結経営成績は、

・売上高:996百万円(前年同期比+45.0%)
・営業利益:30百万円(前年同期▲83百万円)
・経常利益:37百万円同(同▲80百万円)
・純利益:38百万円(▲74百万円)

となり、好調です。今後の業績拡大にも期待が持てるため、これから中長期にわたって株価が下がりにくいことが見込めます。

次に、価格面では、PERは166倍、PBRは4.14倍であるため、同業他社とくらべて割高だと考えられます。今後は、同業他社よりも株が売られやすいリスクがあるため、下がりやすくなっていると考えられます。

以上の2点より、業績は好調であるものの、既に同社株は過熱気味だと考えられます。よって、同社株は中長期的に保有することで、下落しやすいと考えられます。長期保有を考えている方は、事前に同社のリスクを調べ、注意しておく必要があるでしょう。

以上が、同社に関する2つ目の注目ポイント(決算書の内容)です。

次に、同社の注目ポイントの3つ目(チャート分析の内容)についてご紹介します。では、以下をご覧ください。

【ポイント3:アクモスをチャート分析すると…?】

ここでは、同社のチャートを分析し、需給・投資家心理の面において、短期的な投資魅力度について分析していきます。

同社の株価は、ここ5日間で株価は106.85%も上昇しており、過度に株が買い込まれています。今回のような上昇があった場合は、翌日の日中に株価が反落するおそれが高まると考えられます。

参考までに、同社株と似たような値動きをした株は、過去15年間の統計上、反落しやすかったことが分かっています。参考までに、以下の検証結果をご覧ください。

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検証期間:2000年1月1日〜2016年1月5日
→ 似た値動きが起きた回数:1,504回
→ そのうち翌日日中に値上がりした:512回
→ そのうち翌日日中に値下がりした:992回
→ 1度あたりの平均株価変動率:-2.16%
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上記が、同社株と似たような値動きをした株の、翌日日中の値動きを集計した結果です。同社株と似たような値動きをした株は、翌日の日中に値下がりした回数が値上がりした回数よりも多く、1度あたりの平均株価変動率がマイナスとなりました。以上の2点の結果より、同社株と似た値動きをした株は、翌日から反落へと転じやすいと考えられます。同社の今回のような値動きは、統計的には売りに有利なチャートだと言えるでしょう。

【本記事のまとめ】

以上の3つのポイントを踏まえ、私は同社株の値下がりを不安視しています。これからの投資先を考える上で、ぜひあなたも同社株の動向に注意してみてはいかがでしょうか。

なお、株の売買に際して、今回のように簡単な分析や検証を行うことで、これから行おうとしている投資が、どの程度リターンを期待でき、どの程度リスクがあるのかを事前に把握することができます。

詳しく検証を行ってから投資すると、きっと安心感が違うはずです。もっと株を詳しく分析することで、今まで以上に大きなパフォーマンスを出せる投資家になれるかもしれませんよ?
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想

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