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清津峡湯元温泉
山菜は春ならではの味覚だが、新潟県清津峡(きよつきょう)湯元温泉の清津館(きよつかん)では彩りも美しいシャキシャキの山菜が一年中、味わえる。祖母から子、孫へと伝わる里山の保存食文化が宿にも息づいている。
インスタ映えする絶景スポットとして人気の清津峡渓谷トンネル。入口にある清津館はかつて農家の人が田植えや稲刈り後に骨休めに通う湯治場で、山登りの人が中継地として利用していた静かな山の宿である。
2、3メートルの雪に覆われる豪雪地帯だから、春の訪れが待ち遠しい。「昔、冬季は宿を休んでいたけれど、フキノトウが顔を出す春になると、お客さんが明るい笑顔で来てくれて。それが一番うれしかったわね」と清津館の大女将、桑原静子さん(86)は言う。
保存食を作るのはかつては女の仕事だった。宿の娘だった静子さんは子育てが落ち着いた40歳ごろから母親から保存食作りを引き継いだ。「4~6月に新鮮な山菜を食べられるのは当たり前。春先に採ったものと同じ味、同じ色出しをするのが難しい。秘訣があるのよ」(静子さん)
春から初夏にかけて山に順番に出るフキ、コゴミ、ゼンマイ、山ウド、ワラビ、ミズ(ウワバミソウ)などをあく抜きして冷凍したり、塩漬けしたりして1年分の保存食を準備する。量はおよそ100キログラムにもなる。
山菜の種類によってあく抜きや塩抜きの方法も異なる。ウドはそのまま茹(ゆ)でれば茶色く変色するが、銅板と一緒に煮ると青みが保たれる。ミズは若いうちに採ると筋っぽくなるから、白い花が咲く6月末に採取し塩漬けにする。
調理師の専門学校を卒業し、東京の料亭で修業した孫の桑原仁さん(33)は「宿に戻って10年たつが、山菜は難しい」と笑う。祖母が伝授する山菜料理の面白さに目覚め、山菜採りにも積極的に出かけている。
夕食にはうずらの卵を落とした歯ざわりのいいアケビのつるや山ウドのきんぴら、フキノトウの花の酢漬け、ミズの昆布締め、フキの山椒(さんしょ)炒めなどがかごにのって出てくる。一口食べてうなった。うまい。保存食とは思えない鮮度である。恐るべし、里山の保存食文化!
「うちでは正月でも山菜を出すのよ。しかも、シャキッとした歯ごたえで、色も青い」と静子さん。6月までは漬け直しも含めて山菜の仕込みに奮闘し、7月に入ると休む間もなく梅の土用干しに取りかかる。
温泉は硫黄を含んだ美肌の湯。宿泊者のみ入れる貸し切り露天風呂は清津川の流れを眼下に、日本三大峡谷の一つ、清津峡を望む。2本の源泉が注がれ、小さい湯船はセ氏約36度のぬる湯、大きい方は約40度の適温。アルカリ性が強く、つるつるとした感触で湯中には羽毛を細かくしたような湯の花が舞う。アトピー性皮膚炎などにいいという。
清津峡は太古の昔は海の底だったといわれ、対岸の岩壁は海底火山が冷えて固まった火成岩の一種、閃緑(せんりょく)ひん岩でできている。対岸にはカモシカしかいないから、風呂の目隠しもないに等しい。開放的な湯浴みに身も心もほぐれていく。
(旅行作家 野添 ちかこ)
行き方は
JR上越新幹線越後湯沢駅からバスで24分、清津峡入口下車、送迎バスで3分。車なら塩沢石打インターチェンジ(IC)から車で約20分。
温泉情報
pH9.1の単純硫黄泉、含硫黄―ナトリウム―塩化物泉。
今夜の宿
清津館((電)025・763・2181)は全11室(うちトイレなし6室)、1泊2食1人1万4450円(1人宿泊可)~。
遊ぶなら
清津峡渓谷トンネル((電)025・763・4800)は清津館からすぐ。入坑料金800円(7月22日~8月15日は事前予約制)。全長750メートル、無料の足湯(平日のみ)もある。
新型コロナウイルスの感染が広がっている地域では、不要不急の外出はお控えください。事態が終息したら、ぜひ現地を訪れてください
JR上越新幹線越後湯沢駅からバスで24分、清津峡入口下車、送迎バスで3分。車なら塩沢石打インターチェンジ(IC)から車で約20分。
温泉情報
pH9.1の単純硫黄泉、含硫黄―ナトリウム―塩化物泉。
今夜の宿
清津館((電)025・763・2181)は全11室(うちトイレなし6室)、1泊2食1人1万4450円(1人宿泊可)~。
遊ぶなら
清津峡渓谷トンネル((電)025・763・4800)は清津館からすぐ。入坑料金800円(7月22日~8月15日は事前予約制)。全長750メートル、無料の足湯(平日のみ)もある。
新型コロナウイルスの感染が広がっている地域では、不要不急の外出はお控えください。事態が終息したら、ぜひ現地を訪れてください
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ここは私は過去に一回いって山菜を食べてました。
行ってしまえと思い旅行して懐かしいです。日本の温泉はチョクチョクと
行ってます。
温泉や銭湯は体が温まり内臓脂肪に栄養を血液で体の隅々に免疫力を
沿わせ老廃物を除去し健康を保っています。
そして食べた物や飲み物などが胃腸で浄化され繰り返す事で病から
蘇生させます。しかし、温泉で海や山の物を出された物はおいしく
いただいて何とも言えぬご褒美でした。