優利加さんのブログ

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予想EPSが30%ほどアップする必要あり

先週金曜日の米国株式相場は続伸した(DJIA +164.68 @34,200.67, NASDAQ +13.58 @14,052.34)。ドル円為替レートは108円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が1,000に対して、下落銘柄数は1,094となった。騰落レシオは104.32%。東証1部の売買代金は2兆601億円。

TOPIX -4 @1,957
日経平均 +2円 @29,685円

相変わらず狭い範囲内での上下動が続いている。米国株式相場は主要指標が高値更新を続けているのに対して、日本株が横這い相場が続いている。日本国内で新型コロナウィルス感染が再拡大していることが一つの大きな要因であるが、それに加えて外交問題も急浮上してきた。4月16日に開かれた日米首脳会談後の共同声明で「台湾」が明記されため、今後は日米同盟と米中対立の板挟みとなる。日本のサプライチェーンは対中依存度が大きいため、米中関係の悪化は即日本の対中ビジネス悪化につながり、それが日本企業の業績悪化となって現れる。

需給面からの強弱を判断するため投資部門別売買動向を見ると、信託銀行(年金基金の動きを反映する)は4月第1週まで13週連続で現物株を売り越している。今現在もリバランスが進行中と思われる。決算発表と同時に自社株買いを発表する企業も少なくないが、その動向次第ではリバランスのための売りを吸収して余りある買い需要となることが期待される。しかし、一番大事なことは業績見通しが今までの期待以上に改善することである。日経平均ベースの予想PERは現在の22~23倍というのは、日本経済の長期的な成長率(2~3%)から逆算すると高すぎるため長期的にが持続不可能である。持続可能な予想PERは17倍程度であるため、30,000円台を盤石な水準とするためには予想EPSが現在の1,300円程度から1,700円程度へ30%ほどアップする必要がある。

日経平均の日足チャートを見ると、10日移動平均線、25日移動平均線、60日移動平均線の3本の移動平均線が横向きになり収斂し始めている。いよいよ煮詰まってきた。エネルギーが蓄積され、どこかの時点で上下どちらかへ大きく放れ始めると見ている。

33業種中22業種が下げた。下落率トップ5は、空運(1位)、陸運(2位)、不動産(3位)、その他金融(4位)、鉱業(5位)となった。

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