堅実さんのブログ
ドクトルジバゴ 3年3月2日(火) 15時47分
50数年以上の再会だろうか。再会と言っても、初めて見る映画である。年末年始の映画番組で、「ドクトルジバゴ」を、録画して、少しずつ見た。「ララのテーマ」で、当時、ラジオからよく流れていた。それが、どういう映画かは、分からないまま、数十年が過ぎていった。
昔の恋人に会った気分であった。3回、見た。
映画は、ジバゴの、腹違いの弟と、ララとジバゴの娘との会話で始まる。ララの娘は、母親ララを知らない。ロシアの共産主義革命で、ララが、危険が迫っているため、地方に移住した先で、内戦の混乱で、母親か養父かどちらかわからないが、離れてしまったのである。この時の娘は、2歳くらい。
ジバゴの弟は、将軍になっていて、ララの娘との会話で、この娘はララとジバゴの子供であることを、確信する。そして、姪であるこの女性(もう20歳くらいになっている)を、何とか、援助しようと考える。
物語は、ロシア革命の前から始まる。ララは金持ちの養父に育てられる。17歳になり、社交界に出るようになる。その社交界にはジバゴも来ている。ララは美しく育ち、養父はララを気に入り、2人で、密会するようになる。そしてララは養父に強姦される。この時には、ララは婚約者がいて、この婚約者は、やがてララの夫になる。
クリスマスの夜。怒ったララは、婚約者から預かった、けん銃で、養父を殺害しようとする。弾はそれて、養父は腕に怪我をしただけで済む。この時、ジバゴは開業医の試験に合格したばかりで、教授と共に、養父の治療をする。この時、養父はララをお前に(ジバゴ)くれてやると言う。
ジバゴは、ロシア帝国軍の、軍医となり、あちこちを転戦する。やがて、共産主義軍は、ロシア皇帝を監禁し、家族とも銃殺する。
そして、地方では、革命軍と地方軍の、戦闘が続いている。ジバゴは、詩人でもある。しかし、その詩は、反革命的だと言われ、ジバゴは、革命政府から、監視される。そして、反抗的態度が、ジバゴを、窮地に追い詰める。
塀の板を、はがした罪で、窮地になったジバゴを、弟が、この時は、弟はその地区の指揮官だったので、ジバゴを救う。このままでは、命が危ないので、ジバゴの妻の別荘に、移れ住むように、汽車の手配をする。別荘では、僅かな平穏が、訪れる。そして、ジバゴとララは町で再会する。2人は何時しか恋人となる。
しかし、ジバゴは、パルチザン(革命軍の一派)に拘束され、医師として、働かされる。そして、パルチザンから逃亡した、ジバゴは、いよいよ、銃殺される危険が迫る。
この時、かつてのララの養父が、法務大臣になっていて、何とか、助けようとする。満州に近い所への、汽車の切符を用意する。ララと、その子供は養父と、汽車で逃げられるが、ジバゴは、助けられることを、拒否する。その子供が、最初に出てきた子供(娘)である。
ジバゴは、弟(将軍)に、何とか、助けられて、勤務先(病院)を、見つけてもらう。
ジバゴが、勤務先に行く途中の、市街電車の中で、ララが道路を歩いているのを、見つけ、電車から降り、ララを追いかけようとする。そこで、ジバゴは心臓発作を起こし、道路に倒れる。ララは知らないで、去ってゆく。
そして、最後の場面である、ララとジバゴの子供(20歳)と、ジバゴの弟の会話である。ララは、強制収容所に送られ、そこで死んだらしい。ララとジバゴの子供(その娘)は、内乱で、誰か知らない人と、はぐれてしまう。
ジバゴの弟は、この娘は、ララとジバゴの子供であると確信し、生活の援助をしようとする。
映画の、全編を流れる「ララのテーマ」が、戦争の悲惨さを、打ち消すような、美しさである。
しかし、戦争で、生活の目途のたたない、ロシア人が多数でる。ジバゴとララは、その一例である。この原作は、ノーベル文学賞受賞である。時間のある人は、一度、見てみるとよい。名作である。
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小督さん2021/3/3 19:34こんばんは「ララのテーマ」は「ドクトル・ジバゴ」のテーマソングだったのですね未だ観ていない名作がたくさんあります
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堅実さん2021/3/3 21:21小督 さんへそのララのテーマを、今日ブログで下書きしました。いずれ、ブログに、いたします。今日の、ブログは、投資の知恵です。ドクトルジバゴでも、分かりますが、人の一生は、環境に左右されます。日本人も、同じです。やはり、よい政治を希望いたします。