TOPIX +29 @1,608
日系平均 +318円 @23,295円
今日は米大統領選挙前の最終取引日だった。米国株は続落したが、日本株はそれを既に織り込んで先週金曜日に大きく下げていたため、本日は自律反発狙いの買いが優勢となった。中国の経済指標は好調(中国製造業購買担当者景気指数PMI>50)で、日本時間の米株価指数先物も堅調だったことが日本株を下支えした。日経平均の上げ幅は一時400円に迫った。
今回は米大統領選挙の結果はすぐに出るかどうか不透明であるため、選挙が終わってもしばらく大きな乱高下があるかもしれない。もし、大統領選と上院も下院も民主党が制すれば、金利は上がると予想される一方、株も上がると期待される。ただし、長くは続かないのではないか。
欧州では、新型コロナウィルスの感染が再拡大しており、フランスは2度目の全国的外出制限を実施し、英国もイングランドを再封鎖する。景気回復の腰折れが心配され、欧州株は急落した。
日本はどうだろうか?新型コロナウィルスの全国的感染拡大により4~6月期実質GDPは大きく落ち込み、元の水準に戻るには少なくとも数年はかかりそうと見ているのだが、株価は7カ月ほどで元の水準に戻った。株価は回復するという方向性は正しいが、反発速度が速すぎで持続が難しい気がする。
日経平均の日足チャートを見ると、陽線で反発した。10日移動平均線は下向きに転じ、25日移動平均線を少し下に抜けた。前日、60日移動平均線を割り込んだが、本日はその上に再浮上して、60日移動平均線が下値支持線として機能した。しかし、25日移動平均線の下に沈み込んでいる限りは上に動けない。
33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、陸運(1位)、金属製品(2位)、鉄鋼(3位)、電気・ガス(4位)、銀行(5位)となった。