はるるっぴさんのブログ

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米ドルを準備通貨にしている中国人民元

素人のひとりごと日記です。


今日は、アジア通貨危機について書こうと思いましたが

アジア通貨危機と同じく通貨の仕組みを知るうえで、

参考になる中国人民元について書きます。


日銀とFRBのバランスシートについては

日記に書いたと思います。


中央銀行のバランスシートをチェックすることは重要です。


今回は、良くも悪くも世界の中で存在感を増している

中国の人民銀行のバランスシートを見てみます。


直近の資料がないので、2017年の資料を見ます。
基本的な特徴は、直近も変わっていないと思います。


中国人民元は世界のハードカレンシーではありません。
(ハードカレンシー=自由に世界の銀行で、外貨と交換ができるマネー)
ハードカレンシーは、ドル、ユーロ、円、英国ポンド

スイスフラン、カナダドルの6か国通貨のみです。


中国人民元は、強い資本規制があるため、
世界から、ハードカレンシーと認められていません。


中国は、改革開放経済以降、
人民元は、米ドルを準備通貨(ドルリンク)にして、

交換性を確保しています。


以下、当時のレート1元=17円として円で記載しています。


2017年5月の人民元発行の裏付けは、

365兆円の外貨準備(主に米ドル)になっています。


外貨準備に占める米ドルの割合が70%くらいで、

残りはほとんどユーロだと思います。


日本では、円の担保の中は、ほとんどが日本国債になっていますが
中国人民元は、資本規制が厳しい中国国債を担保にすると
世界から、人民元が信用されないので、

主に米国債を担保にして発行しています。


人民元の担保の米ドルが下がると恐慌になるため、
米ドルのヘッジに金(ゴールド)を買っています。
(これは、賢明だと思います)


米ドルが長期では下落することを想定し、
ドルが下がると、価格が上がる金を買い集めている。


中国は、今もないしょで金を買っています。

十分に買ってから


「買いました!」

「金をたくさん持っています!」


と発表すると思います。



人民元の主な担保が米国債なので
米国債の価格が下落すると人民元の価値も下がるので、中国は困る。


中国が米国債を大量に売却すると、

米国債が暴落するので、米国が困る


中国は、米国と通貨の面でも切っても切れない

関係にあることがわかります。


習近平国家主席のご子息もゴールドマン・サックスに勤めていたと

聞きますが、詳しいことは秘密になっているのでわかりません。

また、トランプタワーに中国最大の銀行 中国工商銀行が

3フロア入居していました。


中国と米国とは裏ではつながっているので

表向きのニュースと違った真実があると考えるのが普通です。


また、中国人民元の担保に民間企業への貸出金170兆円があるので
中国不動産バブルが崩壊すると、貸出債権がこげつきます。
これも大きな問題です。


結果、最終的には、人民元の切り下げ
たとえば、二民元を新一人民元にすることや

デジタル人民元等を使って、通貨の切り下げをするなどが

可能性として考えられます。


中国共産党ならば、このような荒療治ができます。


そして、新人民元の担保に隠し保有している金を入れる。
そうすると、新人民元の信用力が高まるかもしれません。


このように考えると、中国が秘密裏に米国債を売却して、
金取引で金をバンバン買っていることが理解できます。


これらを理解すると、中国に関係する表向きの新聞報道の
紙背を読むことができるかもしれません。


長期投資家は、専門家と違って真実に近づかないと損します。


中国の動きから、長期的には、

米ドル安、金(ゴールド)高が予想されます。


短期は、マーケットを支配する

大物ヘッジファンドの御心次第なので、どうなるかわかません。


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