はるるっぴさんのブログ
モンゴル帝国のインフレ
素人のひとりごと日記です。
FRBも日銀も国債の買取りを無制限にしました。
無制限一本勝負!です。
無制限一本勝負とは
時間に制限のない中で、
相手を打ち倒すまで続ける地獄のデスマッチのこと
地獄のデスマッチが始まりました~
日銀の異次元金融緩和のことを
非伝統的金融緩和政策とも言います。
これは伝統的な金融政策(金利の調整など)と違い、
伝統的、歴史的に効果がないことが
証明されている金融政策のことを非伝統的金融政策と言います。
この非伝統的金融政策を日銀も強力に推進しています。
歴史上、有名なモンゴル帝国の大インフレも
これから起きることを予想するうえで参考になると思います。
国家として、紙幣を大量に印刷した結果
発生した悪性インフレです。
以下、世界史の窓より引用しました。
国家的規模で紙幣が発行され、流通したことは、
世界史上初めてのことであった
当時ヨーロッパには紙幣はなかったから、
元で紙幣が使われていることはマルコ・ポーロを驚かせた
『東方見聞録』にも、元の紙幣の発行の様子が記録されている
1260年に発行された中統元宝交鈔では鈔2貫を銀1両にあて,
兌換機関の交鈔庫などがおかれていた
しかし発行額が年々増大し,銀準備の不足で交鈔の下落をきたしたが,
元では比較的よく流通していた
フビライハンの元寇の後、紙幣を乱発し交鈔は1/25の価値になった
モンゴル帝国衰退の原因の一つとされる
とあります。
参考:マルコ・ポーロ:[1254~1324]
イタリアの旅行家 1271年陸路で中国に向かい、
元の上都に到着
フビライに厚遇されて17年間滞在し、各地を旅行
1295年に海路でベネチアに帰国
のちジェノバとの戦争で捕虜となり、
獄中で「東方見聞録」を筆録させ、東洋事情をヨーロッパに紹介した
参考:交鈔(こうしょう)
フビライが唯一の通貨とした紙幣 多額の取引や輸送に便利であった
のち乱発され、経済を混乱させた
歴史の教科書にも載っています。
日本人は、元寇で鎌倉武士の活躍と神風によって
勝利したことを知っている人は多いと思います。
文永の役(ぶんえいのえき・1274年)
弘安の役(こうあんのえき・1281年)
しかし、元寇の膨大な戦費調達で、
当時のモンゴル帝国のフビライが紙幣を印刷しすぎて、
紙幣(交鈔)の価値が1/25になったことは
あまり教えてもらっていないと思います。
今に例えると1万円札の価値が400円になったことになります。
(お金の価値は、額面ではなく、実質購買力になります)
モンゴル帝国に限らず、歴史上このような例はたくさんあります。
日本の江戸時代では
新井白石の正徳小判の金含有量は15.19gでしたが、
幕末の万延小判の金含有量は1.89gになっています。
15.9g⇒1.89g
(1両の価値が、約8分の1になった)
幕末も現在と同じで、ずる賢い外国人によって、
日本から大量の金(財産)が外国に流れました。
これから同じことが起きるとすれば、
米国債の格下げを経て、米ドルの切り下げです。
米ドルの切り下げによって、日本は対外純資産の国から
対外純負債の国になる可能性があります。
紙幣の乱発や、貨幣改鋳によって、通貨をたくさんつくって
成功した例は、ないかもしれません。
(今回の金融緩和と同じで短期的な効果はありますが
効果以上の副作用で庶民が困ることになります)
歴史は繰り返します。
コロナウイルスから命を守り、
これから起きる金融危機を経験できる人は、
歴史の証人になれるでしょう。