まはいさんのブログ
ブログ
札幌市の新型コロナウイルス感染爆発 データ分析
札幌市は、新型コロナウイルス第1波をいち早く収束させましたが、いち早く第2波に飲み込まれています。
行政の発表や報道は視点が上からで違和感を感じるところが多いので、開示データを自ら下から目線で分析します。
札幌市発表 ← HPリンク
データは全てこちらのサイトから抽出します。
行政視点 5月5日 ↓ クリックで拡大
まずは、公式集計です。これは、医療の視点で集計されていると感じます。
"現在患者数"が最重要です。
現在患者数が病床数を超えると医療崩壊です。
年齢層と重症化の関連性から40歳と60歳で区切っているようです。
若年層の感染確認は、第1波ではほとんど医療関係者にしか見られなかったのですが、第2波の主因となっています。
第2波は若年層を巻き込んでいます。
感染経路 5月5日 ↓ クリックで拡大
一般生活者としては一番知りたいところなので、開示データから自分で作成しました。
普通に生活している分には、院内感染など生活圏の外での新型コロナウイルス蔓延は関係ないからです。
集団感染
札幌市のデータでは院内感染など限られたものだけが集団感染とされています。確認順に次の5施設が統計上の集団感染です。
①札幌呼吸器科病院
②長野病院
③北海道がんセンター
④札幌厚生病院
⑤茨戸アカシアハイツ
また、統計上は集団感染とされていませんが、次の7施設が集団感染と発表されています。
①ライブバー
②トレーニングジム
③空手道場
④コールセンター
⑤スポーツ練習場
⑥スポーツ教室
⑦トレーニングジム
スポーツ施設は危険です。
繁華街の危険性が当初は喧伝されていたのに、スポーツ施設への警戒がおろそかだったようです。
市中感染 5月5日 ↓ クリックで拡大
集団感染の5施設を除く日別感染者数を抽出しました。
3月中旬のライブバーでの集団感染16名が含まれます。その他の市中集団感染では人数が公表されていません。
コールセンターにはそもそも行かないので、次の2施設を避ければ相当に接触が抑えられます。
①ライブバー
②スポーツ施設
感染経路比率 5月5日 ↓ クリックで拡大
保健所の働きを可視化してみました。
経路不明の感染確認を一定の比率以下に追い込むことが感染鎮静化です。
保健所は、集団感染に資源を割かれて、濃厚接触者の調査に手が回らなくなっていると読み取れます。
第1波は、経路不明を30%に抑え込んだところで収束に向かいました。
第2波は、経路不明が40%くらいです。集団感染がこれほど大きくならなければ、保健所も苦労が少なかったはずです。
残念ながら、現状の札幌市では、医療崩壊の前に保健所の機能不全が起きてしまっているようです。
札幌市感染第2波の特徴
①若年層に感染拡大
②集団感染の拡大
③スポーツ施設での感染拡大
④保健所の機能不全
この4点が読み取れます。
集団感染が多いのは、そもそも北海道全域から札幌市に患者や高齢者が集まる体制だったので、避けられなかったことだと思います。
愛知県は、当初スポーツジムから感染が拡がったからか、スポーツ施設を警戒していました。これに対して、札幌市はスポーツ施設を見過ごしていたことが第2波の見過ごせない一因と考えます。
-
タグ:
ホットスポットに近付かないことが肝要ですね。
しかし個人情報保護のためかどこで感染者が出たのか発表しない都府県が多いので住民はホットスポットが分からず対策を取れないのが現状かと思います。
私権と公益とどちらを優先するか議論になる点ですが、日本では憲法上私権は犯さざるべき権利となっているのでなかなか知りたいことが知りえないもどかしさがあります。