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老後2,000万円問題 年次検証
老後2,000万円問題は、新型コロナウイルスの陰に霞んでいますが、年度末で自己点検します。
モデル世帯 年金月額220,724円
年金政策にあたりモデル世帯という概念があります。
厚生労働省が定義していますが、夫が正社員で60歳まで働き、妻が専業主婦だった世帯を言います。
年金政策は、このモデル世帯の老後を保護します。
とりあえず、モデル世帯の年金月額をクリアしていれば国の年金政策で生きていけます。
逆に、年金政策はマクロ計算で行われるので、老後の資産格差は国の知ったことでは有りません。老後格差は自己責任、つまり現役時代の積立てに掛かっています。
以下に、我が家の年金を試算します。
我が家の確定給付年金
任意加入で満額を目指す予定ですが、とりあえず"ねんきん定期便"記載数値を基にします。
厚生年金保険
年額 96,479円 ÷ 12 = 月額 8,039円
国民年金
年額 (708,591円 + 780,100円) ÷ 12 = 月額 124,057円
国民年金基金
年額 (241,100円 + 240,000円) ÷ 12 = 月額 40,091円
確定給付年金合計 月額 172,187円
我が家の確定拠出年金 個人型iDeCo
現在も拠出中ですが、令和2年3月決算値を使います。
また、平均余命は金融庁"老後2,000万円報告書"と同じ30年に仮定します。
資産残高
10,524,739円 + 7,735,488円 = 18,260,227円
資産取崩平準額
18,260,227円 ÷ 360ヶ月 = 月額 50,722円
給付事務手数料: 月額 1,100円
確定拠出年金見込 月額 49,622円
我が家の社会保障給付
172,187円 + 49,622円 = 221,809円
年金など社会保障給付 月額 221,809円
何とかモデル世帯の年金月額 220,724円 に追い付きました。
国民年金任意加入
62歳まで任意加入して、国民年金の満額受給を目指します。
モデル世帯に追い付いたといっても、国の年金政策で保護される底辺です。この底辺から転がり落ちないようにします。
残念ながら、65歳未満での繰上受給という選択肢は、私には転落リスクがあると判明しました。
iDeCo運用方針
モデル世帯と比較して遜色ない資産残高に積み上がっていることが再計算されました。
安全運用
既にやり直しできない年齢に達していますので、安全運用に徹します。
掛金は全額元本確保し、過去の運用益分だけリスク資産に振り向けます。
掛金減額
掛金月額 103,000円 で数年やってきました。
私は自営業者であるため、モデル世帯に追いつくために無理をして年金を積上げて来ました。
そろそろ追い付いたので、子供の学費が掛かる間は掛金月額 10,000円 に減額します。
ゆとりある老後生活のために
月額 349,000円
金融庁の試算より、介護と認知症に耐えうるという意味での"ゆとりある老後生活"のため必要な支出は 月額 349,000円 です。
349,000円 ー 221,809円 = 127,191円
我が家では、年金だけでは足りず、月額 127,191円 の資産取崩しが必要になります。
金融庁の推測では、男性の平均死亡年齢は84歳なので、30年ではなく19年で足りるとも言えます。
そこで、姉さん女房の我が家は老後20年と見込むことにします。
127,191円 × 12ヶ月 × 20年 = 30,525,840円
この金額は、持株の下落が今以上に無ければ既に積上げています。
次に、"長生きしてしまうリスク"を金融庁に倣って30年とします。
127,191円 × 12ヶ月 × 30年 = 45,788,760円
純金融資産積上目標 3,100万円
当面の我が家の積上げ目標は、"長生きしてしまうリスク"を残しつつ 31,000,000円 にします。積上げるというより、既に積上げている資産を無謀な投資で減らさないように努めます。
資産構成 ↓ クリックで拡大
平成30年のアップルショックで大きく預金に逃げました。
今後も安全運用を心掛けます。
国内株式を減らして、預金と外国債券を増やします。
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6件のコメントがあります
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まはいさん2020/4/8 20:10time さん コメントありがとうございます。何とか我が家は、老後を生き抜く底辺に達しました。そんな私から見れば二馬力は羨ましいですが、それなりにご苦労も有ったことと拝察します。また、非正規雇用が増えているので、非正規労働者の方々は年金生活も期待できず気の毒に思います。不安を数え始めたらきりがないです。将来の年金の試算は、安心材料を確認する作業だと思います。
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timeさん2020/4/8 13:46こんにちはいつも、しっかりまとめてくださって、ありがとうございますかつて、むこう5年間をどうするか、5年後がどうか、でしか、その時点の将来計画を考えてこず、長期の視点はまったくない自分でした自分の場合は、それでよかったのだろうと思っています現在は、ねんきん定期便を見ると、それぞれは平均的サラリーマンだろうと思いますが、2馬力で過ごしてきた結果としての定期便なんだなと思うとともに、年金のありがたさを思います。これから先、ふたりで添い遂げることが最も大切なことだな、と思う次第。年金は合算で平均的現役サラリーマンが、我が世帯には、ひとり、いてくれる感じですから、心強い限りです(その範囲で生活する自信が、根拠はありませんが、あるわけです)貨幣価値をほぼ信じていなかったので、具体的金額で考えることをしてこなかったこれまで、だったのだと思います、デフレ(ではないのでしょうけれど)の今なので、金額で考えていくことができるような気もしています、信じていなかった分、時世に応じたキャッシュフローを確保することが大切と思って、長々と取り組んできた、もうひとつの分身もありがたい存在に育ってくれたなと思いますコロナで医療崩壊という報道がありますが、何か起こると、現存する医療施設等々でさえもが、その機能を100%発揮することが出来ず、稼働率が意外なことに下がってしまうように感じています高齢者の占める割合がマックスになると想定されているときに、医療機関も介護施設も、どうなっているのだろうか、と漠然とした不安しかありませんが、どの時代になっても、使命感を持って、ことにあたろうとする人たちがいることは、間違いないので、感謝の気持ちと自律の気持ちは忘れずにいる自分でいるように、と、これからを過ごしていくのが、一番、大切なことかな、と思っていますそして、まはいさんのように、自分自身の状況をちゃんとまとめておかなくては!と、思う次第
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まはいさん2020/4/4 09:42カモ投資家 さん おはようございます。いま現在のお年寄りは全く問題ないです。社会保障制度と別に自治体の高齢者福祉が充実しています。残念なことに、高齢者福祉は自治体の取組みであって国政の裏付けが有りません。自分たちが高齢者になるころまで高齢者福祉が充実しているとは期待しづらいので、自衛しようと考えています。
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カモ投資家さん2020/4/4 05:39もう、おじいちゃん、おばあちゃん、長生きしてね。なんて、言えませんね(--;)
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まはいさん2020/4/3 08:17カモ投資家 さん コメントありがとうございます。老後は2,000万円有れば生きていけます。ただし、老人ホームに入ってはいけません。そういう金融庁の資産です。本文に書いた通り、金融庁の公表資料によれば、介護サービスを受けるなど”ゆとりある老後生活”を享受するためには、3,100万円が必要です。また、長生きしてしまったら4,600万円も必要になります。漠然と不安に思うだけでは何も解消しないので、「ねんきん定期便」を良く読んで、本文で私がしているように試算することをお薦めします。
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カモ投資家さん2020/4/3 05:58老後は2000万円では足りないですよ~。母の医療介護施設は、月20万かかります。老人ホームなどに入居したら、もっとかかるでしょう。健康で、自分のことは自分でできるとしても、90歳過ぎたら、さすがに一人暮らしは、危ぶまれる。そこで施設に入居して・・・・。と考えても・・・。いったい老後にどこまで備えるか。不安でしかない。株の配当と、年金では豊かな老後は無理だなぁ。個人年金に入ってみたが、80までしか受け取れないし・・・。そこらへんで、力尽きたいと思う今日この頃です。