優利加さんのブログ

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日経平均、10日移動平均線の傾きはほぼ水平になった

昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -173.35 @25,962.44, NASDAQ -54.25 @7,948.56)。ドル円為替レートは106円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が384に対して、下落銘柄数は1,704となった。騰落レシオは85.32%。東証1部の売買代金は1兆5863億円。

TOPIX -9 @1,498
日経平均 -59円 @20,619円

米中貿易戦争への懸念やイタリヤの政局不安により米国株が反落したことを受けて、本日の日本株全般は売りが優勢となった。日経平均は前場で200円近く下げた。米長期金利が低下(債券価格は上昇)し、利ザヤが悪化するとの懸念から金融株の売りが優勢となり、相場全体を下押しした。しかし、欧米は金融緩和するとの期待が根強く、下値では買いが優勢となり切り返して下げ幅を縮小させた。8月22~24日に開催されるジャクソンホール会議でパルエルFRB議長が講演するのを控えて、売買を控える投資家が多い。相変わらずの薄商いで、東証1部の売買代金は3日連続で1兆6000億円を割り込んだが、これは2014年8月以来5年ぶりの記録である。

米国で景気後退の予兆とされる「逆イールド」が起きたことで世界の株式相場が動揺した。ただ、前例通り景気後退に入るとしても1~2年のタイムラグがある。世界中の中央銀行は金融緩和を実施するはずだ。それによってもう1回か2回はそこそこの戻りがあるはず。ただ、日本株はこの戻り相場に上手く乗れないかもしれない。なぜなら米国金利が下がるということは円高となるということだからである。

トランプ米大統領は来年の選挙に勝ちたいはずなのに、なぜわざわざ株価を下落させるようなことばかりをするのであろうか?株価や失業率など経済指標がまだ良い今のうちに悪材料を繰り出しておき、相場に織り込み済みにしたいからだろう。なかなかの策士である。後は、FRBに圧力をかけ続けて、利下げによって株価と景気を高水準で維持できると高を括っているように見える。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップダウンして始まったが切り返して陽線で終えた。終値で10日移動平均線の上を維持し、10日移動平均線の傾きは下向きからほぼ水平に変わってきた。潮目が下げから反発へ変わってきた証である。8月9日の戻り高値@20,782円が目先の上値抵抗線である。

33業種中32業種が下げた。下落率トップ5は電気・ガス(1位)、ガラス・土石(2位)、非鉄金属(3位)、空運(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。

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