ホントに10~20分程度で解凍されていた。
ただし、触診すると中央部が堅くなっていた。
筋切りをすると、周囲の肉はすでにやわらかくなっているので、
すんなりと包丁が入る。
包丁の背で、豚ロース肉を叩いてみると、
やはり、中央部の解凍具合が甘いので、あまり広がらない。
だが、思い切って、このまま衣をつけて揚げてみた。
170度に熱した油の中に投入し、5~6分放置しておく。
その後、返して3分熱してみた。
温度と時間は、小田真規子のレシピに依っている。
普通に冷蔵した肉では、数回試して上手くいっている。
丁度、豚肉の中心部がぎりぎりピンク色をした揚がり具合になっている。
「西洋料理のコツ」によれば、豚肉はなるべく低温で熱し、中心部がほんのりとピンク色をした火加減が、ベストだとされていた。
つまり、小田真規子の温度と時間配分は、ベストということになる。
今回の解凍豚ロース肉では、どのような揚がり具合になるだろうか。
いつものように揚げてから数分間、油切りをしながら、余熱で火を通した。
おもむろに包丁を入れてみる。
サクッという感じの切れ具合。
中央部を見ると、ほんのりとピンク色をした部分が、冷蔵肉に比べて大きい。が、食してみると、ちゃんと火は通っており、柔らかく揚がっていた。
あと30秒から1分程度、長めに揚げたらイイ塩梅になりそうだ。
「フライパン&水解凍法」は、十分に使える技法のようだ。