堅実さんのブログ

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パイプライン 30年8月20日(月)20時38分

パイプライン  ベンチャーズ

https://www.youtube.com/watch?v=99HuQ_Dq2-4 


 この曲を、聞いたときは、衝撃的だった。エレキギターも、知らない。ベンチャーズも知らない前に、なにかで聞いた。一体これは何だ。歌声が出てない。ただ、電子音が聞こえるだけ。スクリーンミュージックでもない。ビートだけの曲だ。

 そしてそれが、大地の底から湧き上がるように感じた。魂を揺さぶる。大地の命が伝わってくる。何かの、とてつもない、エネルギーが伝わってくるという感じだった。桑畑の細い道を走る時、雨が上がった6月頃だ。思い出して、やはりこれは大地の響きだと感じた。とにかく、衝撃的だった。


 後になって、これがベンチャーズで、ダイヤモンドヘッド(ハワイのワイキキ湾)とか、キャラバンとかで、ベンチャーズと知った。


 社会的経験のない、何でも新鮮な時だった。この夏頃、「ブーベの恋人」「「グリーンスリーブス」(民謡)がよく流れた。そしてダイヤモンドヘッドが流れ、ここでベンチャーズを知った。


 この頃は、エレキギターは不良のグループとか、そんなもんを、ひいている奴は、「ろくなもんでない」という、大人の声が大きかった。

1964年の東京オリンピックの年でもあるが、社会が、かなり保守的で、何か変わったものは、何でも不良という大人の拒否反応の大きな時代だった。そう社会の変化が大きく動き始めた時で、日本の国際化の始まりだったともいえる。それが今では、国際化は当たり前で、考えが、アメリカナイズしているともいえる。


 ベトナム戦争が有り、反戦歌、「花は何処へ行った」「ドナドナ」とか歌われた。べ平連が結成され、ウーマンリブとか言われ出した。


 ウーマンリブでは、女性の解放と称して、「ブラジャー」を付けない運動もあった。高度経済成長の始まりで、ブチックが開店し,


 高級ブラウスに、ブラジャーを付けない女性を何人か見た。薄いブラウスなので、乳が透けて見えた。若い頃なので、悩ましかった。(今でもそうだが)。しかし、これは行き過ぎで、今では見られない。ワコールの高級下着が売れ出した。日本が豊になる始めだった。


 そうだ、ボーボワール女史が「第2の性」(女は女として生まれるのではなく、生まれた後に、社会により女にされる。それは男の下の位置である。これを男と同等にしなければならない)が、よく読まれた。慶応の伊藤先生が、日吉キャンパスでの授業で、ボーボワールは、あまりに激しい口調なので、圧倒されたと中小企業論の授業の途中で話したことを、思い出した。


 このパイプラインの良さは、ビールで言えば、切れ味である。もたもたしない、キリッとした、味である。

ベンチャーズは7年ほど前か、前橋講演で聞いた。これが最後だと思ってコンサートに行った。そうなった。メンバーの一人が、亡くなり、もう講演はない。しかし、相変わらずベンチャーズ人気は衰えていないようだ。前橋講演では客席が、ほぼ満員だった。このパイプラインは、最初の頃がビールの泡があるようで、これにした。



 



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