優利加さんのブログ

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106円台の円高 ⇒ 日経平均、一時、21,000円割れ

昨日の米国株式は小幅高となった(DJIA +39.18 @24,640.45, NASDAQ +31.55 @7,013.51)。ドル円為替レートは107円台前半の前日比円高方向での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が432に対して、下落銘柄数は1,581となった。騰落レシオは71.81%まで下げてきた。東証1部の売買代金は3兆4450億円。

TOPIX -14 @1,703
日経平均 -91円 @21,154円

1ドル=106円台にまで突っ込んだ円高を嫌気して、TOPIXも日経平均も続落した。日経平均は朝方は米国株高を好感して100円ほど上げたが、後場になると下げに転じてその後は下げ幅を拡大した。一時、290円強下げ、約4ヶ月ぶりに21,000円を割り込んだ。前場寄り付き前に発表された2017年10~12月期の実質GDP速報値が年率換算で前期比0.5%増と7~9月期の2%から減速したことも相場の重しになった。日本の潜在成長率は1%程度と見られるが、それを下回り、マイナス成長となった2015年10~12月期以来の水準に落ち込んだからだ。個人消費は0.5%増、住宅投資は2.7%減となり、内需が今ひとつである。

日経平均は21,000円辺り(=200日移動平均線)まで下げてきており、昨日2月13日時点で日経平均のPERは13倍を割り込み12.9倍となった。https://www.asset-alive.com/nikkei/fundamental.php
13倍割れは2016年7月以来ほぼ1年半ぶりである。目先の下値支持線は20,500円辺り(昨年9月下旬に保ち合った区間)にある。

1月高値から2月13日までの日経平均の下落率は12%であるのに対して、上海総合指数は11%、米ダウ工業株30種平均指数は7%しか下げていない。つまり、日経平均の下げだけが際立っている。なぜか?日本株は輸出関連企業の比重が高いため世界景気に敏感である。また、流動性が高いので大量に売買できるため、世界景気の雲行きが怪しくなると真っ先に外国人投資家から売られる構造である。さらに、円高にも弱い。

日本の経常黒字は2012年の590億ドルから2016年の1,880億ドルへ、実に3.2倍に急増した。この間、ドイツの経常黒字は17%増えただけである。他方、米国は経常赤字が4,260億ドルから4,510億ドルに拡大したが、米国はドル高・円安と米ドル低金利が続いた。これが今、ドル安・円高と米ドル高金利へ逆転しようとしているとマーケットが懸念している。

33業種中26業種が下げた。下落率トップ5は、輸送用機器(1位)、海運(2位)、非鉄金属(3位)、その他金融(4位)、金属製品(5位)となった。

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