優利加さんのブログ

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米国金利上昇 ⇒ 「適温相場」の終焉か?

昨日の米国株式相場は高安まちまちだった(DJIA +37.32 @26,186.71, NASDAQ -25.62 @7,385.86)。ドル円為替レートは109円台後半の前日比やや円安方向での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が808に対して、下落銘柄数は1,186となった。騰落レシオは100.90%。東証1部の売買代金は3兆2149億円。

TOPIX -6 @1,864
日経平均 -212円 @23,275円

米国金利の上昇が米国の「適温相場」を終わらせるという懸念が高まり、TOPIXも日経平均も反落した。昨日の陽線にたすきをかけるように陰線で昨日の反発をほぼ帳消しにした。日経平均は一時360円を超える下げとなった。

利上げペースが上がるとの観測から米国長期金利は2.79%まで上がり、3年10ヶ月ぶりの高水準を付けた。「低い失業率」、「低い物価上昇率」、「低金利」が共存する理想的な米国経済と「適温相場」はいつまでも続かない。金利が上昇すると、資本コスト r(=リスクフリー金利+リスクプレミアム)が上昇するので、PER(=1/(r-g))は低下し、高いPERは正当化できなくなる。さらに米国金利の上昇は世界経済全体を冷やすので、日本企業の業績上昇修正期待に水を差す。

午前中、日銀が固定利回りで無制限に国債を買い入れる公開市場操作「指値オペ」を通知した。金利の先高感が後退し、利ざや縮小を懸念して銀行株が売られた。他方、量的・質的金融緩和が長期化するとの思惑から、円売り・ドル買いが進み、円相場は円安方向へやや動いた。ただ、欧州国債の利回り上昇を背景に、対ユーロでは円は大幅続落した。本日17時時点では、前日同時間比で1円41銭円安・ユーロ高の1ユーロ=137円31~33銭となり、2015年9月以来およそ2年5ヶ月ぶりの円安圏で動いている。

売買シェア6~7割を占める海外投資家は1月第4週(22~26日)まで3週連続で日本株を売込している。
www.traders.co.jp/domestic_stocks/stocks_data/investment_3/investment_3.asp

日本時間の今夜22時半に発表される米国雇用統計に注目が集まっている。非農業部門の雇用が増えているかどうか?事前予想以上に増えていれば利上げ環境が整う。反対に事前予想以下の伸びだと、利上げペースが落ちると判断され、円相場は円高・ドル安方向に動く可能性が高い。

33業種中26業種が下げた。下落率トップ5は、空運(1位)、証券(2位)、その他製造(3位)、機械(4位)、石油・石炭(5位)となった。

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