優利加さんのブログ

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株価サイクル⑤+下向き10日移動平均線の下

昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -87.80 @21,812.09, NASDAQ -19.07 @6,278.41)。ドル円為替レートは109円台前半での推移。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が878に対して、下落銘柄数は1,006となった。騰落レシオは98.55%。東証1部の売買代金は1兆7483億円。

TOPIX -8 @1,592
日経平均 -81円 @19,354円


米国株安と円高を受けて、TOPIXも日経平均も反落した。株価サイクル⑤の局面にあり、下向きの10日移動平均線の下で株価は推移しているため、株価は下げやすい。トランプ米大統領がメキシコ国境沿いの壁建設の予算を計上するため政府機関の閉鎖も辞さない姿勢を示し、米政権運営の先行き不透明感が高まった。これを嫌気して米国株は下落した。各国の中央銀行首脳が集う米ジャクソンホール会議や9月1日の米雇用統計を控え、手控えムードが強く漂っている。今日の下げを主導したのは、半導体製造装置、産業用ロボットといった今期業績が好調な銘柄だった。日経平均のマイナス寄与度ランキングの上位にはファナック東京エレクトロン京セラ安川電機と、中国の設備投資の拡大などを背景に4~6月期に好決算をたたき出した銘柄だった。

米国の連邦予算は10月から新年度に入る。法律で連邦債務(国債発行額)上限を規定しているため、9月末までに上限を上げる法案を通さなければならない。米国はこの法案が通らないと補正予算などは立てずに、官庁を閉めてしまう。

リーマンショックの対応のために拡大を始めた当時約9000億ドルのFRBの資産は、現在、約4.5兆ドルと約5倍にもなっている。米国が金融正常化(引き締め)、とくに影響の大きい資産の縮小を始めると、新興国通貨が下落を始める可能性が高い。世界の資金が高金利を求めて新興国から米国に還流するからだ。昨年12月に米国が利上げを実施した際に中国人民元が下落を始めた。1980年代前半の南米の債務危機も1990年台後半のアジア通貨危機も、その引き金は米国など先進国の利上げだった。

33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、証券(2位)、空運(3位)、陸運(4位)、その他金融(5位)となった。


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