優利加さんのブログ

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上期業績は好調だが、下期業績に不安あり ⇒ 上値が重い

昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +52.32 @22,016.24, NASDAQ -0.29 @6,362.65)。ドル円為替レートは110円台後半での推移となった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が986に対して、下落銘柄数は896となった。騰落レシオは108.49%。東証1部の売買代金は2兆2439億円。

TOPIX -1 @1,634
日経平均 -51円 @20,029円

TOPIXも日経平均も小幅反落した。8月2日の米国市場でハイテク株が多いナスダック総合株価指数が下落し、国内でも先高観が後退した半導体製造装置の東エレクなどに売りが出た。IT関連銘柄として買われてきたファナックソフトバンクも下落た。この3銘柄だけで日経平均を約30円下げた。

日経平均のチャートを見ると、7月上旬から収斂していた10日及び25日移動平均線に加えて、60日移動平均線もほぼ横向きになり、10日、25日、60日の3本の移動平均線が接するくらい近づきながらほぼ横向きとなり、収斂してきた。上下どちらかへ大きく動く前のエネルギーの蓄積局面と解釈できる。

足元で本格化している4~6月期の決算発表では好業績が相次いでいるが、全体を押し上げる力はない。日本経済新聞社の集計によると、8月2日時点で3月期決算企業の2017年4~6月期の純利益は前年同期比54.5%増と絶好調ではある。しかし、これにはカラクリがある。一時1ドル=100円を割れる水準だった前期と比べるため、今上期は為替メリットを享受しやすいのだ。ということは、下期は為替差益増が期待薄となるため、利益を伸ばし難い。したがって、今上期の決算の数字が良くても、下期の業績などに対する不安を拭えず、買い難いのだ。

33業種中19業種が上げた。上昇率トップ5は、空運(1位)、卸売(2位)、パルプ・紙(3位)、非鉄金属(4位)、電気・ガス(5位)となった。
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