NGTNさんのブログ
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週末まとめ -8/16/2008-
★アメリカ
週間では、ダウは-0.63%、ナスダック指数は+1.59%、S&P500は+0.15%でした。ナスダック指数が強いですね。ナスダック指数は、週ベースですと5週連続で上昇しています。8月以降は米株の動きが結構強いです。4-6月期のGDPは、ユーロ圏、日本ともにマイナス成長。アメリカは、ドーピング(税還付)有りとは言え、プラス成長。これが、最近の米株とドルの強さにつながっているのかもしれません。個別企業の決算も、米企業は金融と一般消費財を除けば前年同月比プラスですしね。
Fed関連では、タカ派だった連銀総裁のハト派転換と思える発言が相次ぎました。当面、利上げは無さそうです。個人的には、下手したらFedは再度利下げに追い込まれるんじゃないかと思っています。
今まで、原油と金融が大きな懸念事項だったわけですが、原油は落ち着いてきました。金融は出てくるニュースを見ると、一喜一憂な感じで底入れにはまだ時間がかかるかなといった印象です。下落が続く金融株も目立ちました。ただ、メリルリンチに続いて、リーマンも保有資産の大量売却に動くようで、身軽にはなってきていますね。身軽になって再スタートするのが、復活への近道でしょう。それと、ソロス氏のファンドがリーマン株を買い増ししたというニュースが意外でした。ソロス氏は、戦後最悪の金融危機と言ってたのですが、底打ちが近いと思ってるのでしょうか。
7月の小売売上はあまり良くなかったみたいです。今後、新学期~クリスマス商戦とアメリカの小売店にとって大事な時期を迎えます。今まで以上に、個人消費の動向が気にされそうですね。私は、アメリカや日本の消費者が苦しんでいるのは、一時的な現象ではなくて長期的に徐々に貧しくなっていく過程の一局面だと思っているので、今年後半の個人消費もあまり期待できないかなと思っています。
原油価格の下落でインフレ懸念が後退したためか、長期金利は低下してきています。ただ、住宅ローン金利はなかなか下がってきません。企業の資金調達コストも信用力がものすごい高いところ以外は、高止まりしていると思います。
懸念されていた空売り規制解除は影響は無かった感じでした。ていうか規制自体が意味なかったという話も。。。
★日本
週間では、日経平均は-1.13%、TOPIXは-1.00%でした。日経平均は、米株が上がって対ドルで円安も進んでいるのに・・・ほんと弱い動きです。ドル建て日経平均は、ズルズルと下げています。今年の1月と3月の安値は相場が荒れていた時のオーバーシュートで記録したものなので、今のズルズルダラダラとした動きは非常に嫌ですね。今月の弱さは、ファンドの解約売りが出たことによる一時的な需給悪が原因の可能性もあります。一時的なものならば、今月末までには戻す(ナスダック指数にドル建て日経平均が追い付く)かもしれないです。今月末までに追い付けなかったら、日本株のファンダメンタルズのレベルが一段下がって、それを投資家が認識したことによって、株価のレンジも一段下がったのだと思います。個別企業の4-6四半期の冴えない決算内容に続いて、GDPのマイナス成長がダメ押しになった可能性は高いですね。
今週は、新興不動産の雄だったアーバンコーポレイションが民事再生法の手続き開始を申請しました。負債総額2500億円で今年最大の倒産です。上場している企業だけでも、真柄建設、スルガコーポレーション、ゼファーと、建設、不動産の倒産が相次いでいます。これからも、倒産するところは出てくるでしょう。
今の新興不動産の株価は、倒産を免れれば割安かもしれませんが、今回の不動産市況の悪化を乗り切れたとしても、今後近いうちに2004年~2006年頃のようなプチ不動産バブルが再度来るとは考えにくいので、不動産株を長期で持ってもあまりリターンは期待出来ないと思います。
去年の前半くらいまでは、欧米で不動産バブルが起こったことにより、他国の主要都市と比べれば割安、日本の長期金利と比べれば割安という論理で、海外からの投資マネーが流れ込んできて、不動産市況が盛り上がっているからと雨後のタケノコのように不動産ファンドやREITが出てきてそれらが高値で買い漁った結果、ちょっとした不動産バブルになっていました。今は欧米の不動産バブルが潰れていますし、一度バブルになって潰れたカテゴリーは復活までに時間がかかるので、欧米の不動産はしばらくは駄目でしょう。従って、あと1,2年して不動産市況が底打ちしたとしても、海外から日本の不動産に投資マネーが再びガンガン流れ込んでくる可能性は低く、日本の国内要因で不動産が盛り上がる可能性も低いということで、長期で見ても不動産市況は期待出来ないんじゃないかと思っています。まあ、不動産をオフバランスしたい企業は一定数は出てくるでしょうし、不動産流動化の市場もマンション分譲の市場も無くならないでしょうから、生き残ったところは地道に事業を続けていけると思います。ただ、2006年頃までのような強烈な成長は望めないでしょうね。
★為替
ユーロ、豪ドルなどが引き続き売られ、ドルが買われました。ユーロは、木曜発表の4-6月期のGDPがマイナス成長となり市場予想通りだったのですが、さらに売られました。ユーロや豪ドルは過大に期待され買われていた分の反動でしょうね。円もかなり弱い通貨なので対円でどうなるかはわかりませんが、変にレバレッジをかけて円売り高金利通貨買いをすると痛い目にあうかもしれません。
★商品
原油は続落。金は、ユーロドルの動きに合わせて大きく下落しました。穀物はなかなか下がりません。
★今週の予定
18日(月)
8月NAHB住宅市場指数(米)
19日(火)
日銀金融政策決定会合(日)
7月生産者物価指数(米)
7月住宅着工件数(米)
7月建設許可件数(米)
20日(水)
21日(木)
7月貿易収支(日)
新規失業保険申請件数(米)
7月景気先行指数(米)
8月フィラデルフィア連銀景況指数(米)
22日(金)
週間では、ダウは-0.63%、ナスダック指数は+1.59%、S&P500は+0.15%でした。ナスダック指数が強いですね。ナスダック指数は、週ベースですと5週連続で上昇しています。8月以降は米株の動きが結構強いです。4-6月期のGDPは、ユーロ圏、日本ともにマイナス成長。アメリカは、ドーピング(税還付)有りとは言え、プラス成長。これが、最近の米株とドルの強さにつながっているのかもしれません。個別企業の決算も、米企業は金融と一般消費財を除けば前年同月比プラスですしね。
Fed関連では、タカ派だった連銀総裁のハト派転換と思える発言が相次ぎました。当面、利上げは無さそうです。個人的には、下手したらFedは再度利下げに追い込まれるんじゃないかと思っています。
今まで、原油と金融が大きな懸念事項だったわけですが、原油は落ち着いてきました。金融は出てくるニュースを見ると、一喜一憂な感じで底入れにはまだ時間がかかるかなといった印象です。下落が続く金融株も目立ちました。ただ、メリルリンチに続いて、リーマンも保有資産の大量売却に動くようで、身軽にはなってきていますね。身軽になって再スタートするのが、復活への近道でしょう。それと、ソロス氏のファンドがリーマン株を買い増ししたというニュースが意外でした。ソロス氏は、戦後最悪の金融危機と言ってたのですが、底打ちが近いと思ってるのでしょうか。
7月の小売売上はあまり良くなかったみたいです。今後、新学期~クリスマス商戦とアメリカの小売店にとって大事な時期を迎えます。今まで以上に、個人消費の動向が気にされそうですね。私は、アメリカや日本の消費者が苦しんでいるのは、一時的な現象ではなくて長期的に徐々に貧しくなっていく過程の一局面だと思っているので、今年後半の個人消費もあまり期待できないかなと思っています。
原油価格の下落でインフレ懸念が後退したためか、長期金利は低下してきています。ただ、住宅ローン金利はなかなか下がってきません。企業の資金調達コストも信用力がものすごい高いところ以外は、高止まりしていると思います。
懸念されていた空売り規制解除は影響は無かった感じでした。ていうか規制自体が意味なかったという話も。。。
★日本
週間では、日経平均は-1.13%、TOPIXは-1.00%でした。日経平均は、米株が上がって対ドルで円安も進んでいるのに・・・ほんと弱い動きです。ドル建て日経平均は、ズルズルと下げています。今年の1月と3月の安値は相場が荒れていた時のオーバーシュートで記録したものなので、今のズルズルダラダラとした動きは非常に嫌ですね。今月の弱さは、ファンドの解約売りが出たことによる一時的な需給悪が原因の可能性もあります。一時的なものならば、今月末までには戻す(ナスダック指数にドル建て日経平均が追い付く)かもしれないです。今月末までに追い付けなかったら、日本株のファンダメンタルズのレベルが一段下がって、それを投資家が認識したことによって、株価のレンジも一段下がったのだと思います。個別企業の4-6四半期の冴えない決算内容に続いて、GDPのマイナス成長がダメ押しになった可能性は高いですね。
今週は、新興不動産の雄だったアーバンコーポレイションが民事再生法の手続き開始を申請しました。負債総額2500億円で今年最大の倒産です。上場している企業だけでも、真柄建設、スルガコーポレーション、ゼファーと、建設、不動産の倒産が相次いでいます。これからも、倒産するところは出てくるでしょう。
今の新興不動産の株価は、倒産を免れれば割安かもしれませんが、今回の不動産市況の悪化を乗り切れたとしても、今後近いうちに2004年~2006年頃のようなプチ不動産バブルが再度来るとは考えにくいので、不動産株を長期で持ってもあまりリターンは期待出来ないと思います。
去年の前半くらいまでは、欧米で不動産バブルが起こったことにより、他国の主要都市と比べれば割安、日本の長期金利と比べれば割安という論理で、海外からの投資マネーが流れ込んできて、不動産市況が盛り上がっているからと雨後のタケノコのように不動産ファンドやREITが出てきてそれらが高値で買い漁った結果、ちょっとした不動産バブルになっていました。今は欧米の不動産バブルが潰れていますし、一度バブルになって潰れたカテゴリーは復活までに時間がかかるので、欧米の不動産はしばらくは駄目でしょう。従って、あと1,2年して不動産市況が底打ちしたとしても、海外から日本の不動産に投資マネーが再びガンガン流れ込んでくる可能性は低く、日本の国内要因で不動産が盛り上がる可能性も低いということで、長期で見ても不動産市況は期待出来ないんじゃないかと思っています。まあ、不動産をオフバランスしたい企業は一定数は出てくるでしょうし、不動産流動化の市場もマンション分譲の市場も無くならないでしょうから、生き残ったところは地道に事業を続けていけると思います。ただ、2006年頃までのような強烈な成長は望めないでしょうね。
★為替
ユーロ、豪ドルなどが引き続き売られ、ドルが買われました。ユーロは、木曜発表の4-6月期のGDPがマイナス成長となり市場予想通りだったのですが、さらに売られました。ユーロや豪ドルは過大に期待され買われていた分の反動でしょうね。円もかなり弱い通貨なので対円でどうなるかはわかりませんが、変にレバレッジをかけて円売り高金利通貨買いをすると痛い目にあうかもしれません。
★商品
原油は続落。金は、ユーロドルの動きに合わせて大きく下落しました。穀物はなかなか下がりません。
★今週の予定
18日(月)
8月NAHB住宅市場指数(米)
19日(火)
日銀金融政策決定会合(日)
7月生産者物価指数(米)
7月住宅着工件数(米)
7月建設許可件数(米)
20日(水)
21日(木)
7月貿易収支(日)
新規失業保険申請件数(米)
7月景気先行指数(米)
8月フィラデルフィア連銀景況指数(米)
22日(金)
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こんばんは。今日は涼しかったですね。暑さに弱い私としては有り難かったです。
相場の方は、下手すると今年いっぱいはぐずぐずした相場が続きそうな気もするので、他のことに精を出した方が良いかもしれません。個人的には、今の状況は色々と勉強になって面白いですが。。。
銀行は、晴れた日に無理やり傘を貸して、雨の日には傘を貸さないですからねー。ま、自分の都合を考えるとしょうがないとは思いますが、金回りを良くした方が全体の落ち込みも浅いし回復も早そうなのに・・・って思います。
ディスカウント店に高級外車は、ちょっとカッコ悪いですね。昔ながらの富裕層はこの程度の景気後退では生活は変わらないでしょうけど、株や不動産などで稼いだにわか富裕層は困ってそうな気がします。
日本政府はさっさと小さな政府になって欲しいと思います。このままじゃ海外移住を本気で考えないといけなくなりそうです。
暑さもピークを越えつつあるかな、という感じがし始めました
が、部屋の温度計は夜も30度をKEEPしたままです。
特に忙しいという訳でもないのに、今月は気持ちにゆとりが無く、
あまり此処には来てませんでした。
(相場も方向感を欠いていますし・・・)
原油はまだ暫く弱いと考えています。
このままあっさり下がるとは思っていないのですが、100ドルを割るかどうかに注目しています。
銀行の融資引き締めは強まるでしょうから、今後も大型の倒産は
続くでしょうね。気が滅入ります。θ"θ
最近レンタル店やディスカウント店で、過去には見なかった類の
高級外車を見掛ける機会がありました。
たまたまなのかもしれませんが、私としては富裕層の危機感の
表れかなと思いました。
スーパーやレンタル店の動向や店員を見ていると、急速に消費は
緊急避難している感じです。
福田内閣が、景気浮揚を大義名分に"ばら撒き"すると、活性化
どころか海外勢が日本株から離れていきそうで恐い・・・。