優利加さんのブログ

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海外投資家が現物を6週間ぶりに買い越したが・・・

先週金曜日の米国株式相場は小幅高となった(DJIA +39.44 @18,138.38, NASDAQ +0.83 @5,214.16)。ドル円為替レートは104円台前半での推移だった。本日の日本株全般は上昇する銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,204に対して、下落銘柄数は624となった。騰落レシオは109.90%。東証1部の売買代金は1兆6333億円と、10日連続で2兆円を割り込んでいる。相変わらずの薄商いだ。

TOPIX +5 @1,353
日経平均 +44円 @16,900円

TOPIXも日経平均も小高く終わった。米国株高や一時1ドル=104円台まで下落した円相場を手掛かりに、自動車株など輸出関連株の一部が買われたが、日経平均は場中に一時下げに転じるなど、方向感がはっきりしない展開だった。東証1部の売買代金も1兆6333億円と低調で、10日連続の2兆円割れが続いている。午前10時台に発表された中国・人民元の基準値が1ドル=6.7379元と約6年1カ月ぶりの安値に設定されたため、中国からの資金流出などを警戒する売りが出た。しかし、午後は円相場が円高方向へ動かないと見ると、日経平均は持ち直した。他方、下値は相変わらずの日銀のETF買い期待で底堅い。

少し明るい点は、前週末に東京証券取引所が発表した10月第1週の投資部門別売買動向では、海外投資家が現物を6週間ぶりに買い越したことだ。http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/investor-type/nlsgeu000001zfmf-att/stock_vol_1_161001.pdf
先物の買越額も膨らんでいるが、海外投資家が本格的に戻ってきたとみる向きは少ない。外国為替市場ではドル円の先物で円買いのポジションが大幅に縮小していることから、「円高・株安」に賭けて仕掛けていたヘッジファンドの巻き戻しが起きている。したがって、さらに大きく円安に動く可能性は低いと考える。

企業業績の面からはまだ安心できない。想定為替レートは1ドル=105円~110円の企業が多く、足元の1ドル=104円台でもまだ為替差損が発生する。7~9月期では平均為替レートは1ドル=100円近辺だったので、業績の下方修正のリスクは依然大きいと言える。

33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、鉄鋼(2位)、不動産(3位)、非鉄金属(4位)、ガラス・土石(5位)となった。
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