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1月26日の海外株式・債券・為替・商品市場
1月26日の海外株式・債券・為替・商品市場
2016/01/27 06:32 JST
◎NY外為:カナダ・ドルなど資源輸出国の通貨が上昇-原油反発で
26日のニューヨーク外国為替市場では、素材価格の持ち直しを手掛かりに資源輸出国の通貨が値上がりしている。
原油や金属、農産物の価格が上昇する中、カナダ・ドルや南アフリカ・ランドが買われた。資源輸出国通貨はドルに対し、ここ5営業日は全般的に上昇基調となっている。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)の為替ストラテジスト、イアン・ゴードン氏は「きょう資源国通貨を動かしている主な要因は、原油が3-4%上昇している状況だ」とし、「株式相場も上げており、これもそうした通貨を押し上げている」と続けた。
中国経済の減速懸念で同国での需要見通しが悪化する中、資源輸出国の通貨は今月に入り大きく値下がりしたが、ここ1週間は下げ止まりの兆しを見せている。カナダ・ドルは先週の取引で一時、13年ぶり安値付近に下げたが、その後は安定しつつある。また南アフリカ・ランドとメキシコ・ペソは今月付けた過去最安値から上昇している。
ニューヨーク時間午後2時9分現在、カナダ・ドルは米ドルに対し前日比1.4%高の1米ドル=1.4085カナダ・ドル。ランドは0.9%上昇。またノルウェー・クローネも0.6%値上がりしている。ブルームバーグ商品指数は1.5%上昇し、日中ベースで11日以来の高い水準を付けた。
◎米国株:反発、ダウ平均は7週間ぶり大幅高-決算や原油高を好感
26日の米国株式相場は反発。
ダウ工業株30種平均は約7週間ぶりの大幅高となった。3Mやコーチなどの決算が予想を上回り、買いが膨らんだ。原油相場の反発を背景にエネルギー銘柄も高い。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種 株価指数は前日比1.4%上げて1903.62で終了。前日は1.6%下げていた。ダウ工業株30種平均はこの日、282.01ドル(1.8%)高い16167.23ドルで終えた。
ロバート・W・ベアードの機関投資家担当株式セールス・トレーダー、マイケル・アントネッリ氏は「原油相場はこの日、非常に堅調で、恐らくこの株式相場の上げはそれが原因だ。エネルギー市場の動向次第であり、それはしばらく続いている。決算発表が増え始めことも支援材料になった可能性がある。原油相場は横ばい状態が1カ月続く必要があるが、まだそうはなっていない」と話した。
◎米国債:利回りは月初来の低水準付近、FOMC会合が始まる
26日の米国債市場では利回りが月初来の低水準に迫った。米連邦公開市場委員会(FOMC)はこの日、2日間にわたる金融政策会合を開始した。市場の混乱やインフレ期待が過去最低付近にあることから、利上げのペースは減速するとの見方が広がっている。
政策金利の変動に敏感に反応する2年債は続伸。この日は2年債入札(260億ドル)が実施され、海外の中央銀行や投資信託を含む間接入札者の落札全体に占める割合が2009年6月以来の最高だった。
ノバスコシア銀行の資本市場戦略責任者、ガイ・ヘーゼルマン氏は「入札は好調だった」と述べ、「間接入札者が積極的に参加した。米国債は主要20カ国(G20)の国債の中でも高い利回りに分類される安全逃避先だ」と続けた。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後2時17分、2年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて0.84%。今月20日には0.79%を付けていた。同年債(表面利率1%、償還期限2017年12月)の価格は100 9/32。10年債利回りは2%。
◎NY金:続伸、2カ月ぶり高値-逃避需要や米利上げ後ずれ観測
26日のニューヨーク金先物相場は続伸。2カ月ぶりの高値をつけた。アジア株が一段と下げたことを背景に安全への逃避需要が強まったほか、次回米利上げの後ずれ観測も広がった。
オプションセラーズ・ドット・コム(フロリダ州タンパ)の創業者、ジェームズ・コーディアー氏は電話インタビューで、「アジア株式市場の総崩れは金にプラスに働くと考えられる」と指摘。「2016年に4回の利上げが実施されるとの予想は、2回あるいは1回かもしれないとの見方に後退しつつあり、これが金の上昇につながっている」と述べた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比1.4%高の1オンス=1120.60ドルで終了。一時は1123.60ドルと、昨年11月初め以来の高値をつけた。
銀先物3月限は2.2%上げて14.564ドル。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウムも上昇した。
◎NY原油:大幅反発、OPECとロシアが生産見直すとの観測
26日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅反発。イラクの石油相はクウェート市で開かれた会議で、サウジアラビアとロシアが減産反対の姿勢を軟化させていると述べた。
エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「石油輸出国機構(OPEC)とロシアが価格押し上げを目的に供給を減らす方向で合意するという希望的分析がある」と指摘。「きょうの上げは恐らく、複数の中央銀行が追加緩和に動くという期待からの買いもあるようだ」と続けた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比1.11ドル(3.66%)高い1バレル=31.45ドルで終了。ロンドンICEのブレント原油3月限は1.30ドル(4.3%)上昇し31.80ドルで引けた。
◎欧州株:上昇、資源高い-決算好感でシーメンスとフィリップスに買い
26日の欧州株式相場は上昇。資源銘柄とエネルギー銘柄が反発したほか、ドイツのシーメンスとオランダのフィリップスの決算でセンチメントが改善した。
指標のストックス欧州600指数は前日比0.9%高の339.20で取引を終了。
イラクの石油相がサウジアラビアとロシアが減産反対姿勢を軟化させたと明らかにしたことで原油相場はバレル当たり30ドル台を回復、これを手掛かりに指数は一時2%の下げ幅を解消した。
シーメンスは8.6%上昇と、2008年以来の大幅高。予想に反して通期利益見通しを上方修正したことが買い材料。フィリップスは6.1%値上がり。医療機器の販売増で四半期利益が予想を上回る伸びとなった。
バンクハウス・ランプ(デュッセルドルフ)のストラテジスト、ラルフ・ツィマーマン氏は「企業ニュースで株価と原油相場が安定した」とし、「原油と株価は同様の懸念と期待に反応している」と語った。
原油相場の乱高下は世界の株式相場に影響を及ぼしている。これら2つの資産クラスの相関性は2013年以降で最も近付いた。25日は原油が値下がりし、欧州株も下げに転じた。欧州中央銀行(ECB)が追加刺激策を講じるとの期待から、前週末の2日間は2011年以降で最大となる上げ幅を記録していた。
◎欧州債:総じて上昇、マイナス利回り全体の3分の1に-緩和期待で
26日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて上昇。欧州中央銀行(ECB)が緩和策を拡大するとの観測を背景に、域内で利回りがマイナス圏の国債は全体の3分の1近くとなった。
このような相場動向は、ECBの3月会合をにらんで市場でポジションが形成されている状況を反映している。昨年12月の会合前にも同様の動きが見られた。トレーダーは当時、一段と積極的な緩和拡大を見込んでいた。
ドラギ総裁は先週、緩和拡大を示唆。これを受けて市場では、ECBが3月までに中銀預金金利を0.1ポイント引き下げるとの見方が完全に織り込まれた。
総裁は25日、物価安定の責務を果たすことは最重要だとし、必要なら行動する方針に変わりはないとあらためて表明した。
ドイツ国債は上昇し、2年物と5年物の利回りが過去最低を付けた。原油相場が一時下げたほか、中国株が1年1カ月ぶりの低水準に沈んだことを背景に、比較的安全とされる国債需要が高まった。
ノルデア銀行のチーフストラテジスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏(ヘルシンキ在勤)は「ドラギ総裁が緩和拡大を示唆した」ことが欧州債を支えていると発言。「ボラティリティは高く、現在は原油価格がほぼ全ての市場を誘導する様相となっている」とも述べた。
ブルームバーグ・ユーロ圏ソブリン債指数の構成銘柄(総発行残高6兆3500億ドル)のうち、利回りがマイナスの国債は約3分の1。このうち1兆ドル余りはECBの中銀預金金利であるマイナス0.3%を下回っている。
ロンドン時間午後5時現在、欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.45%。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)価格は0.25上げ100.53。独10年債先物の価格は162.03と、1990年にさかのぼるデータ上で最高となった。
ドイツ国債の2年物利回りはマイナス0.457%、5年物利回りはマイナス0.254%までそれぞれ下げた。オーストリアとオランダの2年物国債利回りもこれまでの最低を付けた。
フランス10年債利回りは3bp低下の0.75%。昨年5月以来の低水準となる0.74%に達する場面もあった。同年限のオーストリア国債利回りも3bp下げて0.68%。
ブルームバーグ抜粋
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