まはいさんのブログ
本業売却 人生最大の利益確定売り
昨日7/27、本業を売却する契約をしました。
売却額 事業所得12年分
独立開業してから11年余りですが、直近の事業所得の12年分で事務所を売却します。
PER12倍で本業売却です。
株式投資でPER12倍は安いですが、この先12年間働かなくても、働くのと同じだけ貰えるなら儲けた気分です。
また、北海道経済の先行き、市場の純減傾向など、どう考えても12年先に私の事業の価値は今の半分も無いと予想します。
いちばん高いとき、それは去年だったかも知れませんが、本業を高値で売り抜けて利益確定です。
身売り
本業を売却して、私は自営業者から譲渡先の従業員となります。
この状況は”身売り”という表現がぴったりです。
しかし、普通の中途入社と違い、事業所長待遇ですし、退職金とは桁違いの譲渡代金を受取って自営業者から転籍です。
株式投資をしていると、ドラッグストアが中小の薬局を買収するなど、買収される側を哀れに思っていました。
しかし、自分が身売りしてみると、ある意味で人生の勝ちコースのように思えてきました。
本業売却のすすめ
創業者利益を現金化したければ、IPOが一番です。
それが無理なら次善の策として、本業売却はおすすめです。
IPOで株式だけ売出すか、それが無理なら本業まるごと売出すか、とにかく売れば創業者利益を現金化できます。
しかし、ここまで冷静に割り切るのは私にも困難でした。
一昨年あたりから本業の限界を見切っていましたが、冷静に損得を計算して、気持ちを整理するのに2年も掛かりました。
投資方針
本業売却で大きな金額を手にしますが、とりあえず株式投資には振り向けないようにします。
12年分ということを心して、明確な使途が決まるまでは貯金で温存します。
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兄も弟も数年前身売りしました
あの時よく決断したと思っています
まはいさんも立派な心掛けと思います。
海の向こうでは当たり前の行為ですが、こちらでそれができる人はあまり多くは見かけません。
流石ですね。
Ukiyo さん コメントありがとうございます。
"身売り"とか"傘下に下る"とか、一般的に敗北感のある表現をされます。
事業が苦しくなってから売却する人のほうが多いだろうから、そういう敗北感のある表現が一般的なのだと思います。
やはり事業が苦しくて手放した人が多いのか、本業を売却した先達の多くは口が硬くて、なかなか事例を聞くことができませんでした。
貴重な事例をありがとうございます。
minoQ さん コメントありがとうございます。
IPOまで事業を育てられたら良かったのですが、人口が減っていく市場では無理でした。
子どもに事業を譲りたい人が多いようで、事業承継ビジネスは盛んです。
一方で、当の子どもが事業承継を嫌がり、跡継ぎ不足も深刻です。
私の子どもも跡継ぎを望んでいないし、事業継承する頃にはジリ貧で食って行けない可能性のほうが高いです。
そういう状況なので、日本でも早めに本業売却するのが主流になるように思います。
多分に自己正当化を盛り込んだ予測ですが。
こんばんは
凄い決断ですね
いろいろな働き方がありますが
事業者から従業員へ・・・
今までと時間の使い方が変わりますね
dendenmusi さん コメントありがとうございます。
自分の事務所が他社の事業所になっただけで基本的に職場環境は変わりません。
ただし、事業主の特権とも言える、気ままな欠勤や遅刻はできなくなるので、それだけは気分が重いです。
しかし、世の中の働いているほぼ全ての人は決められたシフトで出勤しているから、その社会のルールに従います。
毎月25日の給与支払は気が重かったのですが、これからは逆に給料日が楽しみです。
まはいさんのお仕事は何だろうって、ずっと思っていました。
ツルハの総会で、まはいさんの質問内容は『村上ファンドみたい』と思っていました。
本業売却で資産家の所長ですね(^^)
にゃん7 さん コメントありがとうございます。
資産家というほどでもないと思います。
ちょっと良い企業を定年退職して退職金をもらった爺さんくらいです。
ツルハドラッグの株主総会で質問したのは4年くらい前だと思います。
最近は財務部長の大船常務に直接質問するから、質問に立つまでもありません。
最近は、株主総会で質問するのはニトリだけです。
time さん コメントありがとうございます。
起業して早い段階から事業譲渡を考えるの人は、私も含めてなかなかいないと思います。
できれば、事業譲渡とは正反対で、同業者を買収して自分の事業を大きくしたかったです。
残念ながら、本業の成長の限界がはっきりしてしまいましたので、事業拡大から収益最大化に発想を切り替えました。
人口減少の中このまま事業を続けても、やがて右肩下がりで、跡継ぎにも逃げられて、最悪は破産です。
そういう気の毒なお年寄りをたくさん見てきたのが、本業売却の気持ちを整理する一番の決め手だったように思います。
自分としては、与えられた状況の中で最善の選択が本業売却と思っています。
その点をお褒めいただき、ありがとうございます。