韓国で中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス感染が拡大していることを受け、韓国ツアーのキャンセルや出張の自粛など企業活動への影響が拡大しているようです。
ソニーは15日から、ソウルとその近郊地域への出張を自粛しており、韓国内のソニー販売会社社員の海外出張も自粛しているそうです。
「(韓国への)不要不急の出張を避ける」との注意喚起を出していた帝人は、感染拡大を受けて11日に韓国への出張を当面控えるよう社員に指示を出したほか、東レも可能な限り、7月以降に出張を遅らせるよう社員に注意喚起し、テレビ会議システムを活用するよう呼びかけているそうです。
海外への出張が多い商社は通常通りの業務を続けていますが、大手商社の中には、韓国への出張者に衛生面での注意喚起を促すなどの動きもでているようです。
感染の広がりに神経をとがらせているのは旅行会社で、大手のJTBによれば、韓国ツアーの予約は例年に比べて伸び悩んでいるといい、「旅行者が様子見をしている状態」(広報)とのことです。
また、近畿日本ツーリストも団体客の予約が減っているといい、修学旅行で行き先を韓国から国内に変更することを検討している中学校も出ているそうです。
ソウルに支店のあるみずほ銀行は、日本からマスクと消毒薬を送ったそうです。
韓国に自動車の部品工場があるIHIは、現地でマスクが不足していることもあって、韓国出張の際にはマスクを持参するよう指示しているそうです。
また、半導体などの販売会社がある三菱電機も現地でマスクが足りなくなっているため、使い捨てマスク2000枚を日本から送る予定だそうです。
また、マスク製造大手のユニチャームには、流通メーカーからの在庫確認や、消費者から「高性能マスクでMERSは防げるか」などの問い合わせが増えているそうです。
国内で感染確認がないこともあり、消費者の反応は冷静ですが、感染が確認された場合、消費者が殺到する可能性もあり、日用品大手の中には対応策の協議を始めている企業もあるようです。
要隔離の人が既に何人も日本国内に入国していますが、なんとか水際で止めてもらいたいですね。
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