ぷーたろう体験記さんのブログ

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抜歯宣告からの救出 萎縮診療の問題

1: 根管内の徹底的清掃と 
2: 大きく穴のあいた根尖部の閉鎖を目的としたCa(OH)2製剤の注入を行い 
    4ヶ月の経過観察(様子を見る)とした。 

今回は、その結果がどうなったのかを評価する。 

エックス線写真上における、根尖病変の出現と縮小は 
“歯槽骨の炎症”の出現と縮小を表す、『嘘偽りのない生体の反応』であり 
この変化は『全くごまかしがきかない』ことである。 
※ 
根尖病変(こんせんびょうへん:根管内の感染を原因とする歯根を取り巻く歯槽骨の黒変化像) 

参考 『的確な根管治療を施術できる歯科医師の条件』とは(タービンハンドピース


歯科用マイクロスコープにて、内部を確認すると 
白色の固い組織(セメント質様組織)にて閉鎖されていた。 

ここまで確認できると、だいぶ安心できる。  
この後、最終充填を行った。 


※ 若手歯科医師向け ※ 
  
・左下1根尖付近に存在する空隙は、セメント質様組織が形成される過程で生じたものである。 
 根尖部吸収のために大きく開いてしまった根尖孔を Apexification で閉鎖しようとすると 
 このような現象が生じることがある。 (根管長測定器)
 この空隙は上下で閉鎖されているので、根管充填剤は到達しない。 

・根尖病変が完全に消失するには、さらに数か月~数年を要すため 
 明らかな縮小が確認できれば、最終充填を行ってもかまわない。 
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