ゆきママさんのブログ
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本日ECB理事会とドラギ総裁記者会見の展望・見所
さてさて、いよいよ20:45からの(欧)ECB金融政策発表も近づいてきましたね(b´∀`)ネッ! 現段階では特に政策の変更はなく、据え置かれるといった見方が強いですが、一部ではさらに金利を引き下げるのではといった声もあります。
金利引き下げとなれば、もちろんさらなるユーロ売りが加速することが予想されるわけですが、それでもまずはこの45分後の21:30に行われる(欧)ドラギECB総裁記者会見待ちで値動きはある程度限定的になるかと思われます。
なんといっても2週間前のジャクソンホール講演で、ECBは資産担保証券(ABS)の買い入れ準備を「既に前進させている」と述べて市場を驚かせましたからねΣ(°д°lll)エッ!!
これをきっかけにしてユーロ売りが再燃しているということもありますので、今回の総裁記者会見はいつも以上に注目されていますので、その辺を踏まえた上で見所や展望などについて解説しておきたいと思います(∀`*ゞ)
低迷の続くEU、ドイツの景気拡大も一巡の声も まずはEUの現状について簡単にまとめておきますと、芳しくない状況になっています。ここ最近の経済指標を見ると、日本と同じく4~6月期に大きく失速を見せて第2の日本かといった論調の報道もされ始めています。
中でも特にフランスやイタリアといった中核国がウクライナ情勢の悪化の影響を大きく受けて、既に景気後退局面に入っているといった声もあるほどです(´・ω・`)ショボーン
また、EU経済を牽引してきたドイツ経済も足元では減速感が強まっているとされ、最新のデータでは(独)8月Ifo景況感指数の期待DIが-0.1ポイントとなっており、昨年5月以来13ヶ月ぶりにマイナスとなるなど、懸念の強まる材料も出始めています。
ちなみに、その他の財政破綻が懸念されたスペインやポルトガルはかなり立ち直ってきているものの、そもそも経済規模から言えば影響力のほとんどない小国なので、希望を見出せるような材料にはなっていません(ノ∀`) アチャー
というわけで、今のEUはボロボロなんですね。なので、ドラギ総裁もジャクソンホールで「金融政策が中心的な役割を果たす必要があり、総需要を押し上げる必要がある」と、今後の金融緩和に向けてかなり前向きな発言をしたという経緯があります。
根強いドイツの反対論。ECBも一先ず温存か? それでは、いよいよ量的緩和(QE)=資産担保証券(ABS)買い入れを打ち出すかと言えば、それはまだ先になりそうです(。-`ω´-)ンー
というのもやはりドイツの反対が依然として根強いことや、6月に決定した長期資金供給オペ(LTRO)の改良版として対象を絞ったターゲットLTRO(TLTRO)が9月と12月に行われるということがあるからなんですね。
まず、なんといってもEUの雄であるドイツの抵抗が続く限り、量的緩和に踏み切るのは厳しいといえるでしょう。そもそもドイツは、ここ数年毎年5%近いベースアップとなっており、まさにバブル状態なので、金融緩和の必要性は全くないということ。
また、ECB(欧州中央銀行)といっても原資はほとんどドイツが出資することになるため、実質的にはドイツ中央銀行ということもあり、ABSの買い入れといった財政出動については積極的になれないというのがあります。
まぁ自分たちにとって必要がないのに、他国のためにお金を使うというのに抵抗感を持つというのは当然ですが、ドイツの景気拡大局面が一巡したといった傾向が強まれば、今後はQE導入議論の余地が出てくる可能性は出てきます。
そして、6月に導入を決定したTLTROが9月と12月に実施されるので、まずは少なくともその結果を見てからというのもQE導入の障害となっています。
結局のところ、もしここでQE導入となってしまうと、6月に決定したTLTROの意義が問われることになってきますので、一旦は効果を確認しないと、ECBとしても動きにくいというのがあります。
てなわけでこれらのことを総合して考えると、まだまだQE導入のハードルは高いといえるでしょう(*゚Д゚)φ))ナルホド!!
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