ええーっ！ そんな無茶な！

[親方！さん]

突然電話で、「何時になったら工事するんだ」と怒鳴られた！

ええーっ！、、お宅やらないんじゃ無かったの？　予定に入ってないよ〜！

お客、、ジョウタンじゃないよー！（憤慨している）(ｰｰ;)！

オイラ、、まいったな〜、、認知症かよ〜！と思った。

今年の春、彼の親戚に頼まれて見積たお爺さん家の工事だが、儲からないくらい安くしたのに色々

嫌味なことを言われて、仕事を受けたくない家だ。

その後、、依頼の返事がないからテッキリしないもんだと思っていたのだ、、

うふふ、、あんたの仕事はしたくないのよ〜！、、とは言えない(ｰｰ;)

ああーん！、、９月になったら、始めろと言う、、やりたくね〜！

[ﾕﾘｯﾁさん]

なぜ閑散としているのか｡
花魁ゆりは全てを承知して､美し過ぎる顔を曇らせて言った｡

｢たんまり儲けた人間ってのは､つれなくなるものなのでありんすえ｡｡｡｡｣

そこへ､はたちこﾁﾋﾞがﾊﾟﾁﾝｺを手に駆けてきた｡
｢これ､ちこﾈｰが開発した新兵器｡金持ちｷﾝに百発百中だって！｣

ゆりは､結膜炎の瞳をますます赤く燃え上がらせ､したりとばかりに叫んだ｡
｢よしっ､まずはｼｺﾀﾏ儲けたﾊｹﾞﾀｶを狙うんだよっ､わかったね！｣

花魁の面影はあとかたもなく､巾着切りの本性を丸出しにしたゆりは､はたちこﾁﾋﾞをｶﾞｯﾂﾎﾟｰｽﾞで送り出した｡

はたちこﾁﾋﾞのﾀｰｹﾞｯﾄは､もちろんこの峠のあるじであった｡

続く｡

[８８８ちこさん]

続き。

はたちこﾁﾋﾞがスキップをしながらやって来る。

このスキップはﾕﾘｯﾁﾋﾞから教えてもらったのである。

はたﾁﾋﾞ「らんらんらん♪しこたま儲けたﾊｹﾞﾀｶどこだー♪」

だが、なぜか峠は閑散として・・・。

誰も居ないのであった。

続く。

[ﾕﾘｯﾁさん]

どよよ～～ん｡｡｡｡

閑散とした峠で肩を落とし落ち込むはたちこﾁﾋﾞ｡

｢なぜ？ なぜ､しこたま儲けたﾊｹﾞﾀｶはどこにもいないの｡｡｡｡？｣


それもその筈､ﾀｰｹﾞｯﾄであるﾊｹﾞﾀｶのｼﾞｮｰは､きたるべき冬を前に稼げるだけ稼ごうと現場を駆けずり回っていたのであった｡というより､ﾊﾟﾁﾝｺを恐れて一ヶ所集中作業を意識的に避けていたのである｡

｢ま､まずい｡｡｡｡｣

それでも､ｼﾞｮｰは怯えていた｡

ﾗﾝﾗﾝﾗ～～ﾝ｡｡｡｡

日に日にひたひたと迫りくる､はたちこﾁﾋﾞのｽｷｯﾌﾟするﾒﾘｹﾝﾀﾞｳ風足の音｡

ﾊｹﾞﾀｶのｼﾞｮｰは､あまりの恐怖で両耳を押さえ､夫ﾋﾟﾝで感度がよくなってしまった自らの鼓膜を恨みたい気持ちでいっぱいだった｡


勝手にまだ続く｡