まはいさんのブログ
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SONY貧乏 遅すぎたPlayStation4
ソニー2013年度業績発表会←オンデマンド配信リンク
空虚な発表会です。
何だかんだと理屈を捏ねていますが、ひと言で言えばPS4の発売が遅すぎたということです。
ソニー 20年チャート ↓ クリックで拡大
ソニーの株価はPlayStationだけで説明できると言っても過言ではありません。
PS2はエレキ事業の赤字を補って余り有る利益を生み、PS3は原価割れで売れば売るほど赤字を増やしました。
栄光のPS2
2000年3月4日発売、2005年11月には出荷累計1億台を突破しました。
初代PlayStationとほぼ同じ台数を出荷しましたが、今にして思えば初代PlayStationの足元にも及ばなかったことになります。
PS2の29,800円は当時最安DVDデッキだった
VHSが寿命を迎え、DVD普及期に発売したため、PS2はゲームをしない人まで買うヒット商品でした。
つまり、純粋にゲーム機として買った人は、初代PlayStationより相当に少なかったはずです。
株価の面では、1年前から期待を煽り、発売が材料出尽くしでした。
業績面では、PS2で稼いでいるうちにエレキ事業が赤字なのに肥大していくのを許してしまい、今日の低迷の原因になってしまいました。
売るだけ赤字のPS3
原価8万5千円で発売当初から3万円で出荷する無茶な機種でした。
ブルーレイごり押し
はっきり言って当時は誰も欲しくないブルーレイ再生機能が標準搭載されました。
ブルーレイを世界標準にするための捨て身の作戦ですが、高価なブルーレイ・デッキをタダでゲーム機に付けて配ったようなものです。
また、「打倒Intel」を標榜して開発したCellプロセッサも原価を跳ね上げ、赤字を流し続けました。
株価の面では、任天堂Wiiに事前の期待から実際の販売まで押されましたが、いちおう株価を盛り上げました。
実は廉価版のPS4
自社開発のCellプロセッサを捨てましたが、いちおうゲーム機としての性能は向上しています。
しかし、AV機器としてはCD再生機能を削除したのをはじめ、PS3から大幅に劣化しています。
原価を大幅に削ったので、PS3の赤字を埋めるには十分です。
ただ、PS3の在庫の出荷が終了するまでは本格的に黒字基調には乗りません。
株価の面では、「スマホの時代に据置ゲーム機は売れないのでは?」という懸念から盛り上がりませんでした。
遅すぎたPS4
はっきり言って、この程度のモノは2年前に作れたはずです。
プロセッサの自製にこだわったため、発売が遅れてしまいました。
PS3の失敗に気付きながら3年も放置したのが徒になりました。
特に、PlayStationNetworkの脆弱性をアノニマスに攻撃され、PlayStation事業自体が危機に瀕していました。
さっさとプロセッサの自製を断念してPS4を出していれば、こんなことにはならなかったと思います。
株価の面では、アノニマス攻撃が大ダメージでした。
ソニーの音楽・映像事業の重要な自社配信サービスが壊滅的な打撃を受けました。
PlayStationNetworkの脆弱性を補正するPS4を、このタイミングで出すべきでした。
累積損失上位10銘柄
△640,618円 8473 SBIホールディングス㈱
△636,414円 6758 ソニー㈱
△460,626円 投信 岡三ワールド・リート・セレクション(欧州)
△410,180円 9043 阪神電気鉄道㈱
△401,131円 6701 日本電気㈱
△321,528円 8564 ㈱武富士
△209,983円 6702 富士通㈱
△201,510円 7003 三井造船㈱
△180,700円 4346 ㈱ネクシィーズ
△168,686円 4765 モーニングスター㈱
△3,631,376円 合計
赤字の銘柄は保有している持高を5/16終値で売却したと仮定して税引き計算しています。
ソニー痛いです。
先週見切ったDeNAは、駄目な10銘柄に入る前に終了しました。
投資方針
もうソニーは完全に私の負け銘柄です。
アノニマス攻撃から3年も反撃のPS4が出ないとは思いませんでした。
PS4発売で一発逆転を狙って大きく投資して大きく負けました。
正直に言えば、私の見立てが間違ったと言うより、ソニー経営陣が馬鹿だったと思っています。
社外取締役を多用したコンプライアンスと言いつつ、専門外の役員に億単位の報酬を払っているだけで、専門外の社外取締役がやるのは訳の解らない新規事業の立ち上げと早めの撤退ばかりです。
原田社外取締役が新規事業でハンバーガー屋を提案しても不思議でないくらいソニーの取締役会は腐りきっています。
ソニーユーザなので株主優待目的で100株だけ持っていますが、VAIO事業の切り離しと共に縁を切る予定です。
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関連銘柄:
ソニーグループ(6758) -
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joju さん コメントありがとうございます。
ソニーは転換価格957円の転換社債が発行済株式の14%相当残っているので、もう駄目です。
平井社長がテレビ事業にこだわっていますが、出井社長の時代から斜陽で、日記の分析の通り株価に関係するのは圧倒的にゲーム事業です。
DeNAは見切りました。
DeNAの最大の弱点はIP欠如です。
昨日の日記で書こうかと思いつつ、他人が投資している先を悪く言うのも気が引けるのでやめました。
しかし、コメントならあまり目に触れないので軽く書いておきます。
マンガボックスを始めたり、IP蓄積に乗り出していますが、大金を投じたバハムートのIPを失ったことが痛いです。
プラットフォームで一時期は成功しましたが、その上に築いたIPが余りにお粗末で、ネイティブアプリなどに移植できるIPが有りません。
IPが豊富な企業は、簡単に別のプラットフォームに移植可能です。
ところで、DeNAは僅かなIPを既存のモバゲー・プラットフォームの延命のために出し惜しみしています。
よって、DeNAの事業の骨格がモバゲーと共に衰退すると見立てました。
ただ、何かの弾みでネイティブアプリが大化けしてミクシィみたいになる可能性は十分にあるので、無借金で利益のあるうちは悪い投資先ではないと思います。
joju さん コメントありがとうございます。
ソニーは、ものつくりの会社と考えている人が多いですが、世界的に数少ないプラットフォーム企業です。
プラットフォームの上に音楽、映像を世界的に展開しています。
このプラットフォームをアノニマスに攻撃されて、スマホに市場を奪われていますが、腐ってもソニーミュージックは世界3大レーベルだったりします。
私はヘビーなソニーユーザなので、ソニーの復活は信じていますが、当面は957円の転換社債が癌です。
復活し始めてから再投資しても全然間に合うと見立てています。
DeNAを悪く言ってすみません。