一方、ドコモは昨年9月に人気の米アップル「iPhone」を投入したものの、販売が想定を下回り、2005年3月期以来9年ぶりの減収減益となったそうです。
ソフトバンクは昨年7月に米携帯電話大手のスプリントを買収した効果が加わり、売上高が6兆6666億円と前期比約2倍に拡大し、最終(当期)利益も41.5%増に膨らんだそうです。
記者会見した孫社長は「ドコモを必ず抜くとボーダフォン日本法人を買収した日から決意していた」と語ったそうです。
料金値下げやiPhoneの先行投入で規模を拡大してきたソフトバンクですが、国内の携帯電話に占めるスマートフォンの比率が5割近くに達した中、ドコモもiPhone販売を始めたことで各社の国内での競争条件はほぼ互角となり、今後はどの分野に成長を求めるかの戦略の違いが業績を左右する段階に入っているようです。
ソフトバンクは「全体の企業価値を伸ばすのは海外」(孫社長)とし、スプリントの収益の安定化や米携帯電話4位のTモバイルUSの買収を検討するなどして北米市場での足固めを急ぐようです。
「個人が複数の端末を持てるような環境を作る」と語るのはKDDIの田中社長で、同社は音楽や動画などのサービスをスマホだけでなくタブレット端末でも使いやすくしてデータ通信料収入の底上げを図る方針だそうです。
一方、ドコモは6月から始める音声通話料やデータ通信量を家族で共有できる新料金プランの導入で音声通話収入の減少などを見込んでいるそうです。
孫さんが10年以内にドコモを抜くと言った時は、またホラを吹いているなと思っていましたが、とうとう実現してしまいましたね。
9984:7,420円、 9437:1,615円、 9433:5,491円