日経平均株価は円安が追い風となり順風漫歩に見えますが、NT倍率の上昇からも分る様に
上げ方としてはかなり強引過ぎる様に思えます。
因みに先週21日のNT倍率は12.33(22日は12.32)でこの数字は13年振りの高さだそうです。
結局ファーストリテイリングやソフトバンクなど指数への寄与度が高い銘柄が偏って買われ
上位10社で上げ幅の60%を占める日もありました。
そもそもファーストリテイリングは11/6に売り上げの2桁ダウンを公表したにも関わらず
その後株価は急騰しおよそ20%も上げています。
しかも先月、残業代の未払いをマスコミに指摘され名誉棄損で訴えていた裁判に敗訴。
→ http://www.huffingtonpost.jp/2013/10/19/uniqlo_n_4126657.html
何れこの問題は同社の利益体質に悪影響を及ぼす恐れがあると共に
日経平均株価が調整すれば真っ先に叩き売られる可能性が極めて高いと言えそうです。
いっそ明日の高いところを空売りしてみるか・・・とマジ思案中です。
序に言うとソフトバンクも同類です。
確かに外人好みの企業なので彼らが日本株を買いに来る時先頭を切って買われるのは分りますが
財務体質が改善しない限り単なる借金太りに過ぎず、何時か歪が亀裂に拡大するかも。
折しも先日3843フリービットが激安料金を引っさげスマホキャリア市場への参入を表明するなど
情報・通信領域の競争は益々激しさを増すものと思われます。
→ http://www.freebit.com/press/pr2013/20131113_fbm.html
<今週のポイント>
今週のNY市場は28日が感謝祭で休場、翌29日も短縮取引が予定されています。
従って外人による日本株買いはやや下火になる可能性が高く
その間材料株へ資金が集中するのではないかと予想しています。
また久々のIPOラッシュで、このところ資金の流れが随分変化しています。
例えばLineやスマゲー関連からIPOに資金が移動したり
建設株や不動産株も少なからず影響を受けパッとしない状況が続いています。
しかし考え様によっては人気の再燃が考えられるこれらの領域が大きく押せば
買いのチャンスであるとも言えそうです。
因みに経団連による今年のボーナス調査(東証一部従業員数500名以上の企業70社を対象)で
以下の様な実態が明らかになりました。(全体としては1990年以来の前年比アップ率だそうです)
業界平均 +5.79%
自動車 +13.02%
セメント +7.14%
電機 -0.37%
機械・金属 -0.76%
造船 -1.25%
化学 -4.43%
紙・パルプ -5.42%
以上の調査結果を見ると業界間格差に加え
自動車業界が円安の恩恵を最も受けていることやセメント需要の旺盛さなどが窺えます。
またエレクトロニクス分野は内需の低迷や輸出額の伸び悩みなどが
円安効果を打ち消している様にも思えます。
<独り言>
先週末は先物(15550円で売り建て)で200円幅取れるところでしたが
欲張りな私は敢えて決済せずに持ち越しています。
明日は再び100円以上踏まれると思いますがナンクルナイサ~~!!
しかしこうなるとギャンブル好きの本性丸出しという感じですね。(--;)
おまけに個別売買は暫く見合わせると宣言した矢先に
1000円割れは無いと読んで980円で指していたフリービットが幸か不幸か約定していました。
やはり私の「買いたい病」は不治の病なのでしょうか。