バラの会さんのブログ
一時97円割れ、ユーロ/ドルは堅調維持
[東京 25日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅にドル安/円高の97円前半。一時9日以来の97円割れとなった。
米緩和縮小の後ずれ観測によるドル安基調に、株安に伴う円高圧力が加わった。
ユーロ/ドルは堅調を維持し、2011年11月以来の高値を更新した。ドル安に加え、アジアの中央銀行による買いの可能性が指摘された。
ドル/円は正午にかけて97円前半で方向感に乏しい値動きとなったが、午後、日経平均株価<.N225>が下げ幅を拡大すると下方圧力がかかった。
短期筋のドル売り/円買いが強まり、ストップロスを巻き込んで96.94円まで下落。9日以来の安値をつけた。
96円後半ではオプションに絡む買いなど「分厚い買いが控えている」(大手邦銀)とされ、下げ渋ったが、市場では先安観が広がりつつある。
「米長期金利が低下余地を探っているときに、ドル買いは難しい」(同)という。
きょうは米緩和縮小の後ずれ観測によるドル売り圧力に日経平均の大幅安に伴う円買い圧力が加わり、ドル/円が下押された。来週は米国で重要指標が相次いで発表されるが、株価の反応がポイントになるとみられている。
<アジア中銀がユーロ買いの可能性>
ユーロ/ドルは堅調に推移した。1.3833ドルまで上昇して2011年11月以来の高値をつけた。アジア株安で円に上昇圧力がかかるなか、ユーロは対円でも底堅く、「総リスクオフではない」(別の大手邦銀)との声が聞かれた。
前日には、アジア中銀の自国通貨売り介入後の「リサイクルフロー」がドル売り/ユーロ買いという形でユーロに流入しているとの指摘が出ていたが、この大手邦銀関係者は、きょうも同様のフローが流入している可能性があるとの見方を示していた。