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備忘録/過去42年間の月別データ 日経より

8月相場は夏バテの予感、「強いドル」政策も足かせに
編集委員 前田昌孝

円の切り上げが始まった1971年9月以降の円の対ドル相場と日経平均の月別変動率を平均すると、8月は小幅な円高・株安が進行しやすいことがわかる。3
月期決算会社の4~6月期決算もほぼ輪郭がつかめ、しばらくは別段の相場材料も出てきそうにない。とすると、海外景気が期を追って減速していることと、米
国の「強いドル」政策が当面の株式相場の足かせになるかもしれない。キヤノン型の業績予想の下方修正には要注意だ。

 71年9月から2013年7月までの503カ月間(約42年間)について、円相場並びに日経平均の4本値(始値、高値、安値、終値)を調べ、月間の変動
パターンを始値を100としてグラフ化してみた。例えば、1月の日経平均は大発会に100で始まったとすると、42年間の平均で高値103.4、安値
96.5、終値101.2となっている。上へも下へも3.5%ほど動きやすく、最終的に多少の値上がりで終わるというのが、1月の株式相場の平均的イメー
ジといってもいい。

 

 これを8月1日から始まる8月相場に当てはめてみよう。円相場は100で始まったとすると、最も円高の局面で
98.1、最も円安の局面で101.6、そして月末には99.7になるというのが、8月の平均像だ。株式相場も100で始まったとすると、最も株高の局面
で103.1、最も株安の局面で95.6、月末には99.8になりそうなことを示している。月初と月末だけを比べれば、小幅な円高・株安というのが8月の
イメージ。ただ、株価の安値は10月の95.6に並んで安い。ヒヤッとする場面が多そうなことを示唆している。


 「バブル崩壊前とバブル崩壊後とでは、相場の変動パターンが異なるのではないか」との指摘もありそうなため、過去20年間(93年8月~13年7
月の240カ月)に絞って、同じ計算をしてみた。すると8月の平均像は円相場が始値100、高値97.9、安値101.8、終値99.6だった。株式相場
は始値100、高値103.3、安値95.3、終値99.0だった。過去20年間のほうが過去42年間よりも「強め」に8月相場の円高・株安の特徴が表れ
ていることがわかる。

 しかも、円高・株安の傾向は8月よりも9月相場のほうがより大幅に出てくるし、10月相場もその傾向は変わらない。
とすると、8月はあまり持ち高などを膨らませずに、できれば「夏バテ」を理由に休息していたほうがいいかもしれない。医療関係者によると、最近の夏バテの
多くは「暑さによる食欲低下」ではなく、「冷房に伴う温度差が引き起こす自律神経失調状態」とのこと。「食べて体力温存などと考えると夏太りになりがち。
むしろ扇風機の併用がいい」と話していた。



日経より引用

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