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日経平均は400円超す大幅高

    外部環境の改善でリスク志向強まる
 
[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続伸。終値は前日比460円高となり7月25日以来6営業日ぶりに1万4400円を回復した。

 前日の米国株式市場でダウ<.DJI>とS&P500<.SPX>が終値で過去最高値を更新したうえ、為替市場ではドル/円が99円台半ばへ円安方向に振れるなど良好な外部環境を背景に買いが先行した。後場に入るとアジア株高も追い風となり先物主導で一段高に進んだ。自動車、電機などの輸出株だけでなく、不動産、保険、食品など内需系銘柄まで幅広く物色された。

 

 国内企業の4―6月期決算は円安基調を考えると物足りないとも見方もあるが、総じて期初予想からは上振れており、投資家に安心感を与えている。「足元の集計では四半期ベースで最終5割増益となっており、利益の伸びに苦しむ他国に比べて日本企業の好業績が順当に評価されている」(準大手証券)という。「参院選後のポジション調整売りが異常であり、日本株は元に戻っただけ」(国内証券トレーダー)との冷静な見方もあったが、日米の景気回復に続き、欧州、中国景気にも底入れの兆しが出てきたことで、世界景気の先行き懸念が和らぎ、投資家がリスクを取りやすい環境になったのは確かだ。

 

 日銀が午前中に発表した統計でバランスシートの順調な拡大が確認され、流動性相場を後押ししたとの見方も出ている。市場では「ヘッジファンドなども含めた海外勢が改めて日本株のポジションを作っているようだ。今晩の米雇用統計が相場の大きな方向性を変えるとも考えにくい」(野村証券エクイティ・マーケットアナリストの佐藤雅彦氏)との声が出ていた。

 

 個別銘柄では、三菱商事が続伸。2日午後に発表した2013年4―6月期決算で、連結当期利益(米国会計基準)が前年同期比15.3%増と順調だったことが評価された。スズキも高い。同社は1日、2014年3月期の連結営業利益予想を前年比14.1%増の1650億円に上方修正し好感された。

 

 為替の円安が寄与するという。半面、京セラが反落。1日発表した2013年4─6月期業績で、連結営業損益(米国会計基準)が253億円の黒字となり、前年同期の20億円の赤字から黒字転換したが、市場コンセンサスを下回ったことが嫌気された。

 

 東証1部騰落数は、値上がり1586銘柄に対し、値下がりが116銘柄、変わらずが51銘柄だった。

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