Abe_Reiji-2013さんのブログ
全面高で続伸もやや無理な買いも見られる
こんばんは!
本日の東京市場は前日と同様に円安ドル高やリスクオンへの回帰の影響を受けて、前日比+246.24円(+1.78%)の14,098.74円と続伸して終わっています。
日経平均先物を見ても本日は極端な仕掛け的なものは見られなかったものの、香港や上海の朝方の軟調さを材料に10時台に2度ほど売り仕掛けが入って13,898.54円と約130円近く下落しました。
しかし、後場に入ってからは逆に13:30前後に99.55円から99.7円前後と14時台に99.65円から99.8円前後となった円安ドル高や、香港市場が13:14(日本時間14:14)前後から13:42(日本時間14:42)に、上海市場が13:12(日本時間14:12)前後から13:36(日本時間14:36)に、シカゴダウ平均先物が0:15(日本時間14:15)前後から1:00(日本時間15:00)に堅調に推移し始めたことを材料に売り仕掛けが入って上昇し、後場だけで13,945.47円から14,098.74円と約150円近く上昇して終えています。
本日も先物価格の動きにも影響されながら、日経平均は日中値幅が約200円(前日約300円)と相変わらず不安定な面もありましたが、終値は前日比上昇して終わっています。
また、日経平均が前日比+1.78%(前日+1.28%)であったのに対して、TOPIXが前日比+1.84%(前日+1.49%)、東証1部時価総額が前日比+1.81%(前日+1.46%)と何れも上回っていますし、東証1部の値上がり銘柄数1,410(82%)から見ても全面高といえ、特に無理に日経平均が引上げられていないことが表れているように見えます。
後ほど個別銘柄を見ていく中でも説明しますが、本日も大引けでの仕掛け的な買いによるが見られた点は明日以降の相場にはややマイナスの影響もあるかもしれません。
大証1部時価総額が前日比+1.08%(前日+0.95%)、JASDAQ指数が前日比+2.02%(前日+1.70%)、マザーズ指数が前日比+3.22%(前日+6.79%)となっていますから、本日も東証1部などの大型株のみに偏ることのない上昇にもなっているという面では全面高といえそうです。
また、本日はJASDAQグロースが前日比+7.59%(前日+0.69%)と伸びて回復し始め、前日堅調だったJASDAQはスタンダードが前日比+1.84%(前日+3.80%)でTOP20が前日比-0.26%(前日+12.53%)、またマザーズ指数が前日比+3.22%(前日+6.79%)と小型株や新興株では主力のやや規模の大きな銘柄は伸び悩んでいます。
なお、売買代金で見ると、東証1部が前々日の2.11兆円から前日の2.04兆円そして本日が2.35兆円と回復しましたが、大証1部が前々日の555.21億円から前日の339.65億円そして本日が200.23億円と前日と前々日を下回る水準まで落ち込んでおり、大型株も薄商いの状況は変わっていません。
そして、小型株や新興株が主体のJASDAQはスタンダードが前々日の758.57億円、前日の1,077.07億円、本日が589.11億円、グロースが前々日の66.91億円、前日の71.00億円、本日が31.60億円と前日よりも落ち込んでおり、スタンダードもグロースも前日と前々日を下回る水準という薄商いが続いていますので、個人投資家を中心に様子見が続いているのかもしれません。
この後はいつもの様に、中国株のチャートと定点観測的に見ている主要銘柄を見てまいりましょう。
不動産大手3社について見てみると共に終日前日比プラスで、三井不動産は前日比+101円、三菱地所は前日比111円、東急不動産は前日比+42円と何れも日経平均を上回っています。
また、3社共に10:45から11:00頃に本日のザラ場の最安値を付けて大引け付近で急上昇している辺りは日経平均の影響を受けたものと思われます。
また、本日は3社共に大引けの出来高が朝の寄付きよりも大きくなっていることから、買い上がることで平均株価の引上げを図った面もあるのかもしれません。
メガバンクについて見てみると三井住友が前日比+20円、三菱UFJが前日比+8円、みずほが前日比+1円と3行共に終値が前日比プラスとはいえ、前日よりも上昇額も率も低く、かつ日経平均の上昇率を下回っています。
それでもなお終値は本日の最高値水準となっていますから、ほぼ終日下落していたところから最後の日経平均の上昇を受けてなんとか値戻しをしたという比較的軟調に推移したのが特徴的です。
本日は3社共に本日は日経平均の上昇率を上回る急激な値上がりとなって終値で本日の最高値水準となっています。
特に前日に伸び悩んだ日立とシャープはほぼ終日右肩上がりとなって日立が前日比+36円と約5%、シャープが前日比+40円と約9%と極めて高い上昇となりました。
それに対してソニーは9:08に2,182円とほぼ最高値水準に達した後は伸び悩みましたが、14時台は日経平均の上昇と共に値を戻して終値で本日の最高値を付けています。
こうした順調な相場展開になったこともあり、大引けでの大きな成り行き注文による極端な買い仕掛けは見られておりません。
自動車メーカー3社について見てみると、トヨタとホンダは終値が本日の最高値、マツダもほぼ最高値水準が終値となるなど何れも
本日は円安効果が影響したのか、トヨタは前日比+170円、ホンダは前日比+100、マツダは前日比+18円と3社共に日経平均の上昇率を上回っています。
14:30過ぎからの上昇が3社共に順調に進んだのも円安ドル高などを受ける銘柄と見られていることが大きな要因と思われます。
トヨタこそ朝の寄付きと大引けの出来高がほぼ同じくらいまで増えていますが、ホンダとマツダは既に上昇率が高くなっていたせいかそうした極端な買い仕掛けは見られておりません。
日経平均寄与度が比較的高いことで知られるほかの3社を見てみると、何れも日経平均の動きと連動して14:30過ぎから上昇へ転じています。
京セラは9:53と前場の引けの直前の11:29に本日の最高値を付けて終値が朝の寄付きよりも上昇し、ホンダも朝の寄り付きの9:03と前場の引けの直前の11:28に前場の最高値を付けて終値が本日の最高値となるなど堅調に推移したのに対して、信越化学は朝の寄り付きの9:03を本日の最高値としてその後は低迷しただけでなく後場に入ってから一段と下落して12:46と13:29、13:53の3回本日の最安値を付け、14:30過ぎからようやく上昇へ転じて大引けで後場としては最高値が終値となっています。
また、ホンダが前日比+100円と日経平均の上昇率を上回ったものの、信越化学が前日比+80円で京セラが前日比+150円と共に日経平均の上昇率を下回っているという違いが生じています。
こうした違いを反映して、ホンダは朝の寄付きよりも大引けの出来高が少なかったのに対して、信越化学と京セラが共に大引けの出来高が朝の寄付きよりも多くなっており、3社共に終値が後場としては最高値となったことから日経平均を上昇させる為に買いを入れるような動きが見られたとも言えそうです。
いつもの様に日経平均寄与度の大きい代表銘柄であるファーストリテイリングとファナックを見て行こうと思います。
やはり日経平均寄与度が代表銘柄ということもあり、両銘柄共に10:45頃には弱含んで本日の最安値を付け、その後は上昇傾向が続いた形になっています。
しかし、ファーストリテイリングは朝の寄り付きから大引けの頃までほぼ右肩上がりに上昇し続けて日経平均を超える上昇率となる前日比+1,400円となったのに対して、ファナックは朝の寄付きからの下落が大きかった上、後場の戻りも悪かったことから前日比+90円と日経平均の上昇率を下回ったという違いがあります。
なお、本日も両社共に大引けの出来高が朝の寄付きよりも多くなって上昇しており、日経平均を上昇させる為に買いを入れるような動きが見られたとも言えそうです。
東京市場に大きな影響を与えるとされる中国関連の主要株式市場といえる上海・香港の株価や、シカゴダウ平均先物の動きを確認したいと思います。
香港のハンセン指数は朝方こそ上昇したものの、10:12(日本時間11:12)までに20,886.64香港ドルから20,666.12香港ドルと約220香港ドル近く下落しました。
後場に入ってからは13:14(日本時間14:14)前後から13:42(日本時間14:42)は上昇傾向となり、その後は15:02(日本時間16:02)から下落となり、20,658.65香港ドルと-144.64香港ドル(-0.70%)の下落で終えています。
一方、上海は朝方こそ10:12(日本時間11:12)までには1,978.91と下落したものの、その後は上昇と下落を繰り返しながら前場を終えています。
後場に入ってからは13:12(日本時間14:12)前後から13:36(日本時間14:36)は上昇傾向となり、その後14:05(日本時間15:05)までには1,994.97と下落したものの、前日比+11.31(+0.57%)の2,006.55と続伸して終わっています。
シカゴダウ平均先物も0:15(日本時間14:15)前後から1:00(日本時間15:00)に約14,915ドルから約14,935ドルと約20ドル近く上昇しています。
この様に後場は日本時間14:10前後から香港・上海とシカゴダウ平均先物が共に上昇傾向となったことを支援材料として東京市場も上昇した面があるように思われます。