あおぞら郵船さんのブログ

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4/22 底打ちか否か

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【取引銘柄】
(売)武田薬品工業 100株 5,250→5,360円 +8,000円
(買)第一三共 100株 2,890円
  
【ポートフォリオ】
・第一三共 300株 3,030→2,890円 -41,000円
 
買い玉 91万円 余力 25万円
総資産 331,000円(含み益-41,000円 実現益+52,000円)
 
先週はサブプライム問題の震源地である米シティの決算で、追加損失が想定内に収まったことを受けて、悲観論が後退し、ドル円相場が一時、1ドル114円台まで急進し、ダウ平均が大幅上昇しました。
それを受けて、今週の日本市場も好調なスタートとなっています。
先週まで、1ドル112円台で日経1万3000円台という形でしたから、1ドル113-114円台を回復すれば、当然に1万4000円台の回復も狙えるように思います。
年明けからの暴落の連続で、市場もサブプライム関連の巨額損失にもさすがに「慣れてきた」というのもあるように思いますし、
「株価は半年後を織り込む」と言われますが、4月になり年度後半からの米経済の回復を織り込み始めたのかな、という印象を受けますね。
ただし、本当にそう上手くいくのかはまだ楽観はできませんね。
 
私の方は、例によって「チキン売り」が発動してしまいました(笑)
武田薬品を昨日の寄り値の5,360円で利益確定しましたが、その後、株価は5,500円まで高騰しています。今日は5,400円で終えていますが。
気配値を見ると、10億円単位の板が頻発していましたので、どこかの大口が本気で買ってきているように見えますね。
S&Pシャリア指数に、武田薬品(アステラス、テルモ、第一三共も)が入っていることでオイルマネー流入の噂もありますが、真偽は定かではありません。
それよりは、「サブプライムショック時には、換金のために真っ先に日本株を売りまくっていた外資系が、米市場の安定を受けて、再び戻ってきた」というような感じもします。
 
もっとも、これから本格化する08年3月期決算の内容には注意が必要でしょう。
トヨタの今期の営業利益が2割減になるとの観測が出されたリ、
エーザイの前期の営業利益がなんと上場以来の赤字転落、武田薬品も今期の営業利益が半減するという報道が出されています。
エーザイと武田については、売り上げ自体は好調ですが、大型買収で導入したの新薬候補の価値を、会計上はインプロセスR&D費(研究開発費)として計上する事が原因です。
エーザイは前期決算でIPR&D費を840億円一括計上する予定です。
・日経ネットの記事
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080419AT1D180DD18042008.html

・エーザイの説明会資料
http://www.eisai.co.jp/pdf/ir/mat/material20080421.pdf

 
本業が好調なのに利益半減というのは、やはり見ていて良い印象はありませんね。
それもこれも、「自社で画期的新薬を開発する」という製薬会社の根本的な活動が立ち遅れていることが最たる原因です。
武田薬品を世界企業に押し上げた、「リュープリン」「タケプロン」は1989年、1991年発売、現在も大黒柱である「アクトス」は1999年発売です。
アステラスの主力薬である「ガスター」は1985年発売、現在も大黒柱の「プログラフ」「ハルナール」はともに1993年発売です。
第一三共を長らく支え、近年の特許切れで会社全体の売上大幅減の原因にもなった「メバロチン」は1989年発売、現在も大黒柱である「クラビット」は1993年発売です。
アクトス以外はいずれも15年以上前に開発した薬が、いまだに業績を支えています。そして、ついにその特許が切れるのが「2010年問題」というわけです。
 
バイオ技術の画期的な進歩で、従来の化合物主体の研究開発方法では考えられないような革新的な新薬が登場しつつある中で、今後の新薬開発の主導権が「バイオベンチャー」に取って代わられようとしている、といったことも言われます。
率直に見て、日進月歩の技術革新の速度に研究開発のスピードがついていっていないというのが現状ではないのでしょうか。
昨今の相次ぐバイオベンチャー買収もそれへの対策の一手ではありますが、最終的には、「自社開発の画期的新薬」が必要不可欠のように思います。
 
 
「やっと落ち着いてきたかな~?」




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