Abe_Reiji-2013さんのブログ
香港に振り回され、大引けは売り方の圧勝
こんばんは!
本日の東京市場は昨晩のシカゴ日経平均先物終値13,020円にさや寄せする形よりも上昇して日経平均が13,100円を超えて始まりました。
その後徐々に値を消して日経平均が一時は13,000円を割り込んだ為、最近良くある朝の寄付きが高いと下落するパターンとなるかに見えました。
ところが、97.7円から10:16に98.04円にまで円安ドル高となったことをバックに9:50から10:15まで先物主導で値を戻し、朝の寄り付きとほぼ同じレベルへ上昇しています。
それに続く10:30頃から11:00頃までの上昇は香港のハンセン指数が日本時間10:30頃から11:00頃までの上昇したことをバックにやはり先物主導で上昇したようです。
そして11:00以降に上昇幅を縮めたのは先にあげた2つの上昇材料が共に反転したこと、即ち97.7円近辺まで円高ドル安となったことと香港のハンセン指数の上昇が止まって少し値を消したことが理由となったようです。
東証の前場の引けの後の昼休み時間中に香港のハンセン指数が下落したため、それを受けて日経平均先物も下落していたこともあって後場の寄り付きはギャップダウンして始まりました。
その後も13:00少し前に先物出来高が急増したタイミングで大きく下落したことから判る通り、香港株の下落が今度は売り方の支援材料へ転換して、相場の流れが一変してしまっています。
後場のザラ場で数回日経平均が12,800円を割り込む場面が生じた際には特に売り方の仕掛けと思われる出来高の増加は見られず、かといって買い方も出来高を膨らませて根戻しを試すこともなかったことから判る通り、香港市場が昼休みになって売り方と買い方が共に新たな材料がなく決め手に欠けていたといえそうです。
そうした完全に香港株次第の相場展開であったせいか、14:00から始まった香港のハンセン指数が最初こそ下落で始まったものの、その後急速に値を戻していったことに影響されて、14:30過ぎ頃から買い方が急激に先物に本日最大の買いを仕掛けて急上昇させて先物主導で一気に値を戻し、13,000円台を奪回してそのまま終えるかに見えました。
しかし、その直後の大引けの少し前に時間から先物にも大きな出来高を伴った仕掛け的な売りが入って日経平均先物などが急落したほか、後ほど個別銘柄を確認していく中で述べますが、個別銘柄も大引けで出来高が急増すると共に終値が急落しているケースが多いことから判る通り、最後に日経平均13,000円割れと主力銘柄の株価を引き下げる電撃的な仕掛けが為されているのが今日の特徴と言えそうです。
なお、本日も先物主導で展開された相場であったことから、日経平均の方が日中値幅で見れば大きく変動しているのは事実と思います。
ところが、終値で見ると日経平均は前日比-0.72%と前日よりも下落率が小さくなっていますが、TOPIXは前日比-1.01%、東証1部の時価総額は前日比-1.02%、東証一部の値下がり銘柄が1,266(73%)と何れも下落率が上昇していることから判る通り、実は今日の方が前日よりも大きく値下がりしたというのが本当のところでしょう。
東証2部の時価総額は前日比-1.32%、大証1部の時価総額は前日比-1.59%、JASDAQ平均は前日比-1.76%、マザーズ指数は前日比-2.96%と軒並み日経平均を上回る下落となっており、非常に幅広く売られて下落したまま終わったことが判ります。
この様に見て行くと、先物主導で値を戻すことを仕掛けた買い方は14:30以降の短い時間の間に急速に進める必要があったこともあって、日経平均に関連する先物と銘柄のみを集中的に買い上がる形となり、相場全体にその値戻しが広まる前に大引けとなったと推測されます。
また、急速な値戻しで13,000円台を回復する過程で目立った売り方の反撃が見られなかったことから、油断して大引けでの攻防が手薄となり、売り方の電光直火の大量の注文による売り崩しには対応できず、居を疲れた形となったように見えます。
今日も東証1部の売買代金が2.29兆円に留まったように、こうした外部要因を材料とした先物主導による極端な値動きが続く間はなかなか市場参加者が増えにくく、本格的な反転上昇には力不足と思われる状況が続くことになりそうです。
では、いつもの様に主な銘柄の動きを確認して参りたいと思います。
おはようございます。
今日こそは米国も上昇したし、日本政府も経済対策を打ち出したから、上昇しそうに思いますね…
中国もそろそろ一旦は反転しても良さそうに思いますが、北京五輪前の下落続きの二の舞いは避けて欲しいものですね。
シカゴ日経平均は一昨日並みの薄商いだから、今日の東証も薄商いが続きそうですね。
政府の方針で来年4月から住宅購入者に現金給付とか。
不動産には朗報でしょう。
今日はさすがに香港も上昇しそう。
中国も方針も上向き。
不動産大手3社について見てみると、3社共に日前日比で下落しています。
3社共に大引けで朝の寄付きよりも出来高が大きくなるような仕掛け的な注文増加に伴う株価の急落が生じており、やはり売り方のね崩しの対象となった模様です。
三菱地所が前日比-6円と0.3%弱の値下がりに留まったのに対して、三井不動産が前日比-32円と1.2%強、東急不動産が前日比-34円で4%強の下落となっており、借り入れの多い銘柄ほど下落率が高くなったものと推測されます。
やはり、昨今の金利上昇への懸念が影響しているのでしょうか?
この様に今日は香港のハンセン指数の影響を受けた先物主導の変動と、幅広い銘柄に対して大引けで値崩しを狙った売り方の仕掛けが行われて急落して終値が決まったことが大きな特徴と思われます。
メガバンクについて見てみると三井住友が-60円、三菱UFJが-3円、みずほが-2円と3行共に前日比マイナスで終わっています。
特に三井住友と三菱UFJは大引けで出来高が朝の寄付き並みとなって一気に急落し、三菱UFJがマイナスに転じ、三井住友は前日比のマイナス幅のほとんどがこの瞬間的な下落で生じており、売り方の仕掛け的な値崩しの対象となったことが判ります。
みずほは大引けの出来高も極端に増えず、株価も下落したといっても1円と売りと買いの指値の差のままとなっており、そうした値崩しの対象となっていないと推測され、今日も個人投資家のザラ場の売買が中心の独自の値動きとなっていたようです。
本日はソニーは前日比+7円の上昇となっていますが、以外の日立とシャープは前日比は前日比-1円と小幅ながら下落となっています。
今日は3社共に朝の寄付きよりも大引けの出来高が小さいものの、急増して急落しており、ここでも普段機関投資家同士の間で株価をめぐる攻防が繰り広げられる日立のみならずソニーとシャープにもにも売り仕掛けによる株価の引き下げが行われており、ここでも幅広い銘柄への売り方の攻撃があったことが明白に表れています。
自動車メーカー3社について終値で見てみると、ホンダは前日比横ばいですが、トヨタとマツダは前日比で下落となっています。
日経平均寄与度が高い銘柄のホンダが前日までに同業の中では早くから下落が進むと共に日経平均の下落率を超えてその下落を牽引する形になっていたのに対して、他の銘柄がそれまで下落率が小さかったことや今日の14:40頃からの値戻しが日経平均を中心に短時間で行われたことが影響して他の銘柄へ波及しきれないうちに終わったせいか、ホンダ以外の自動車メーカーは軒並み下落に終わっています。
その一方でトヨタやマツダがホンダと共に、大引けで売り方の仕掛けによる出来高急増と終値の急落を起こされており、トヨタやマツダも主力銘柄として最後の値崩しの対象となっていたようです。
普段は個人投資家によるザラ場の出来高が多く、そうした日経平均の先物主導で展開された攻防の影響は受け難いことが多いマツダまで大引けでの値崩しの対象となったことから判る通り、売り方は最後に幅広い銘柄に売り浴びせたことも下落銘柄数の多さや東証一部の時価総額下落が大きくなった要因かもしれません。
この様に最後の攻防での買い方の油断と売り方の電撃的な仕掛けが自動車メーカー各社にはっきりと表れているように思われます。
日経平均寄与度が比較的高いことで知られるほかの3社を見てみると、何れも前場で香港のハンセン指数が上昇したことをバックに先物と共に上昇して10:57頃に本日最高値をつけたことや、後場はギャップダウンして始まり13:00頃まで下落が続き、14:40頃から出来高が急増して買い方が急速に買い上がり値を戻し、そして大引けで仕掛け的な売りに伴って出来高が朝の寄り付きと比べると大きくなって急落するなど日経平均の動きとほぼ連動する形となっています。
しかし、京セラは前日比+40円、ホンダは前日比横ばい、信越化学は前日比-70円と前日からの値動きはバラバラとなっています。
いつもの様に日経平均寄与度の大きい代表銘柄であるファーストリテイリングとファナックを見て行こうと思います。
やはり日経平均寄与度が代表銘柄ということもあり、両銘柄共に朝の寄り付きから一旦下がった後に香港のハンセン指数が上昇したことをバックに先物と共に上昇して10:57に本日最高値をつけたのは同じです。
そして、昼休み時間中の香港のハンセン指数が下落したことを受けてギャップダウンして始まり13:00頃までに急落したのも日経平均と全く同じです。
しかし、香港のハンセン指数が再び値を戻したことを背景に先物主導で14:40頃からファーストリテイリングが上昇したのに対して、ファナックは最近の世界の株価や経済の低迷に伴う設備投資の伸び悩みへの懸念からかこの上昇には連動せず、終値で前日比-240とマイナスに沈んだままに終わっています。
そして、ファナックと類似業種の森精機も同じように下落したまま終わっていることからも、14:40頃からの日経平均の上昇にも関らず設備投資関連は先行きの不透明さが懸念材料となっていることは明らかなように思われます。
通常は先物主導で展開された場合には、どうしてもその方向で株価が動く傾向にある銘柄なのに、ファーストリテイリングはその典型的な相場となったようですが、ファナックは値戻しせず、本日は明暗がくっきり分かれています。
なお、今日の大引けの出来高はいつもの様に朝の寄付きよりも極端に増加しており、最後の攻防の激しさを物語っていますが、大きく値を戻していると共に日経平均寄与度がより大きなファーストリテイリングが朝の寄り付きの約2倍の出来高となって終値が直前から急落するなど大引けでの仕掛け的な注文増加は売り方が買い方を上回ったことがはっきりと表れているように思われます。