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今日の相場 -4/21-

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∇ダウ:12,849.36(+228.87) ナスダック総合指数:2,402.97(+61.14) S&P500:1,390.33(+24.77)
キャタピラーやグーグルの好決算、シティのそんなにひどくはない決算を好感し、米株は大幅高。円が売られ、ドルが買われました。原油価格は、シティの決算でドルが買われた時点では急落しましたが、その後盛り返して高値更新。WTIは1バレル116ドル突破。
来月あたりに株式相場の下落があるとしたら、売り材料は”インフレ懸念”かもしれません。ちょうど2年前の今頃も、株高、商品高、長期金利高が進んでいて、5-7月で大きく下げました。当時は、今よりももっと極端な動きで需給も偏っていたため下げ幅も大きかったです。今は需給も良いですから、今後インフレ懸念をネタに下げるとしてもそんなに下げないとは思いますが。
(実態はファンドの中間期末に伴うポジション解消売りで株価が下がるとしても、マーケットが敏感に反応するニュースは、インフレ関係になるんじゃないかという意味です。というわけで、今後しばらくは主要企業の決算発表とともにインフレ関係のニュースにも注意を払いたいと思います。)

・シティグループ1-3月期、51億1000万ドルの赤字
赤字額は市場予想の平均よりも大きかったですが、一部の悲観的なアナリスト予想よりもましだったことや、最悪期は脱したとの期待感からシティ株は買われました。格付け会社による格下げが示すように、良い内容ではないと思いますが、それだけセンチメントが強い、もしくは売られすぎだったということでしょう。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCCU8320.html

・米キャタピラーの第1四半期は予想を上回る利益、海外部門が堅調
http://jp.reuters.com/article/resultsNews/idJPnJT814676220080418

・米ハネウェルの第1四半期は22%増益、アナリスト予想上回る
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT814692820080418

・米グーグルの第1四半期は予想上回る増益
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-31383220080417

5ヶ月くらい前に日記に米企業について少し書いていて、自分で言うのもなんですが企業業績についてはまあ大体見通しはあってたなと。見落としていた視点は、金融市場の混乱、信用収縮による「リスクプレミアム」の上昇。リスクプレミアムが跳ね上がれば(リスク回避姿勢が強まれば)、リスク商品である株式は売られるというのを、ここ数か月で痛いほど思い知らされました。
http://minkabu.jp/blog/show/24248

ちなみに私が日本株についてあまり書かないのは、日本株は、米株価指数とドル円から日経平均の位置が決まって、その日経平均の枠のなかで、各セクターがごにょごにょ動く感じで、なんというか外部要因の影響が大きすぎるからです。セクターごとの動きも、円高⇒自動車など輸出株売り、商品高⇒商社・非鉄・石油など資源関連買い、アメリカの金融株高⇒銀行や証券買い、バルチック指数高⇒海運買い、先物主導⇒値嵩ハイテク買い、などパターンが決まっていて、その外部要因の方をチェックしてた方が良いかなと。


∇日経平均:13,678.68(+202.23) TOPIX:1,328.75(+24.69)
米株高、円安進行を受けて大幅続伸。TOPIXへの寄与度が高いトヨタやホンダなど自動車株が強く、任天堂も強かったため、日経平均よりもTOPIXの方が上昇率が高かったです。NECの営業利益上方修正やUBSによる東芝の格上げなどで電機株も強かったです。あと、全般的に大型株の方が買われていたようですね。大型株が買われてTOPIXが強かった反面、日経平均先物への売り圧力がややあるなと感じました。
相場環境が良くなってきたため、食品、電力、医薬品といったディフェンシブどころはいまいちの動きでした。景気敏感株への乗り換えが進んでいると思われます。
日経平均は先週までで週ベースでは5連騰です。日経平均が週ベースで最後に6連騰したのは、2005年の10-11月。ここらで一服してもおかしくないでしょう。
 
2件のコメントがあります
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    Gatsbyさん
    2008/4/22 19:23
    こんばんは、NGTNさん。

    週末の米国市場は、キャタピラがダウを50ドル程押し上げ
    ましたね。どこまで行くの?って感じでした。

    中国とインドのインフレによる世界経済への影響が云々されて
    ますが、為替もからんでくるのでどうなるんだろうと不安あり
    です。

    為替といえば、円ドル、円ユーロともシティを材料に大きく
    動きましたが、今週の動き次第でまた逆に振れるのかなぁと
    思うと疲れます。

    東京市場は自力で13500円、14000円の節目を抜けませんね。
    もう少し動くかなと思って強めの予想にしたんですが、まさに
    CMEに決めてもらって小動きするしかないような展開で...。
    日経とミニ日経とで鞘を抜くのに皆一生懸命なのか?などと
    考えたりしました。
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    NGTNさん
    2008/4/22 20:16
    Gatsbyさん、

    こんばんは。中国やインドは、今まではデフレの輸出国でしたが、今後はインフレの輸出国の面が強くなっていくでしょうね。世界がフラットになっていく過程では必然のことだと思います。むしろ経済格差を動力源とした昨年までの低インフレでの世界経済の発展の方がレアケースだったとも言えるのではないでしょうか。

    日経平均先物は先週あたりから、日中のボラがかなり下がってきているようで。日本市場は、米国市場の夜間市場って位置づけなんですかね・・・。今日なんか全然動かなくて、10円抜くのも大変そうな動きでした。よく値幅を作ってくれるクレディスイスの中の大口さんも、最近はおとなしいです。
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