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ごみ資源化 小金井減量 リサイクル率 全国1位

 東京都国分寺や日野市と三市共同のごみ処理計画を進めている小金井市の二〇一一年度のごみリサイクル率が47・9%となり、全国の中規模都市の中で一位になったことが環境省の調査で分かった。市は自前の焼却施設がなく、周辺自治体にごみ処理を委託する肩身の狭い立場。市民と行政の減量努力が実った形だが、八日にあった共同計画の説明会は、ごみ処理施設の建設予定地がある日野市民らの抗議で紛糾した。 

 リサイクル率は、自治体が収集した可燃物、不燃物、資源ごみなどごみ総量のうち、再生紙やプラスチック製品などに資源化できた比率。小金井市は50%近い数字で、市内のごみ半分を資源化した計算。全国平均20・4%の二倍以上で、都平均22・8%より高い。

 自前でごみを焼却できない市はあらゆる手を打ってきた。剪定(せんてい)した枝の無料回収や市民が生ごみ処理機を購入した場合の費用助成。シュレッダーにかけたごみなどの雑紙(ざつがみ)もリサイクル袋を無料配布して回収し資源化した。

 市民一人の一日のごみ排出量は、〇六年度の七百九十九グラムから一一年度は六百六十グラムとなり全国二位の少なさ。市担当者は「市の厳しい状況を市民が理解し努力してくれた。さらに減量をめざす」。一方、可燃ごみの共同処理を日野市に依頼している微妙な立場。リサイクル率一位の積極PRは控えざるをえなかったという。

 中規模都市(人口十万以上五十万人未満)で二位は神奈川県鎌倉市47・6%、三位は東京都調布市46・0%。

 <小金井市のごみ問題> 小金井市は調布、府中の3市にまたがる敷地で1958年から焼却施設を共同運営していたが、2007年に老朽化で稼働停止。調布、府中両市が打開策を見いだす中、小金井市は施設跡地に国分寺市と共同で新施設の建設をめざしたが、調布市や住民らの反対で断念し、周辺市にごみ処理を全面委託。前市長は委託処理費を「無駄遣い」と発言して反発を招き、一時収集を停止する事態となり辞職した。今は稲城市などでつくる衛生組合に処理してもらっている。

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