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欧州債市場への日本資金流入ほぼ確実と予想

ユーロ圏の資産運用担当者、欧州債市場への日本資金流入ほぼ確実と予想- ロイター(2013年4月18日15時02分)

[ロンドン 17日 ロイター] ユーロ圏のアセットマネジャーは、日本からの欧州債券市場への資金流入は今後数カ月先になるかもしれないが、欧州全体で既に低下し始めている国債借り入れコストは一段と低下すると予想している。

 

 資金流入観測を背景にユーロ圏の高格付け債相場はここにきて軒並み上昇しているほか、イタリアやスペインなど低格付け債に対する需要も高まっている。

 

 日銀は向こう2年間で1兆4000億ドルを供給する方針を示しているが、その資金の一部が欧州に向かえば、今後利回りは一段と低下する見通し。

 

 ただ、アナリストは、資金流入が突如として起こることは恐らくない、とみている。日本の機関投資家は保守的な投資戦略で知られており、とりわけ海外投資には慎重になる傾向がある。

 

 一方、日本国債の利回りが一段と低下するなか、日本の機関投資家は国内市場での運用難に直面し、利回りを求めて米国債やドイツ連邦債など外国債券への投資の検討を余儀なくされるだろう。

 

 シティの欧州債券トレーディング部門代表、Zoeb Sachee氏は「ゆっくりとしたペースでの長期的な資金フローになる。

 

 1カ月という期間で資産アロケーションの決定がなされるとは思わない。段階的な決定になるが、明白な決定になる」との見方を示した。

 

 日本からの資金はまず、米国債やドイツ連邦債、フランス国債など高格付け債に向かい、その波及効果でユーロ圏債券相場全体が下支えされる見通し。

 

 カメス・キャピタルの投資マネジャー、サンドラ・ホールドワース氏は「ある人が独連邦債を買うということは、別の人が連邦債を売り、よりリスクの高い資産を買うことを意味している」と指摘。このことは、独連邦債よりもリターンがあるユーロ圏の高格付け債の利回りが最近、過去最低水準に低下していることでも、顕著だ。

 

 さらに、周辺国国債は、スペインとイタリアの状況を注視しながら現時点では「ニュートラルに近い」ポジションを維持しているものの、今後はスプレッドのタイト化が見込まれると指摘する。

 

 

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