横浜77さんのブログ
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マネタリズムの実験。
矢継ぎ早の政策を見ると、安倍新首相は、準備を整えての就任だったようです。英サッチャー首相も同様だったようで、回想記に、われわれは準備ができていた、とあります。
アベノミクスの「3本の矢」のうち、とくに通貨・金融政策が注目ですが、どうやら「マネタリズム」の理論に依拠されているようです。フリードマン・シカゴ大学主唱ですが、浜田宏一氏もシカゴ大でしたね。これから日本を舞台に、滅多に見られない実験が試みられるようです。バブルをつくるだけに終わるかどうか。
マネタリズムは少数派で、多数説は実体経済を重視し、新産業や新技術あるいは新製品による牽引を重視しますが、ただマネタリズムの背景には、人智に対する信頼、謙虚な姿勢があることに注意すべきでしょう。人智や民間経済には「理論」を超える、計り知れない力があり、貨幣的環境を整えること以上の経済政策など余計であるという、レッセ・フェールに通底する自由主義の思想が根底にあります。
(日銀にとっては、金融政策の効果を高く評価される一方、「失われた20年」の責任を問われ、降ってわいた災厄でしょう。)
現物によって値上がり益を確保する一方、上げすぎを「売り」によって咎めるのが、投資方針と考えます。1月15日に天井圏入りして2週間、そろそろ調整入りしてもおかしくありませんが、「次の調整は軽い」が市場の世論でしょう。そうなれば幸いです。
コメントありがとうございました。
E&Mさんの日記を待っておられる人は多いでしょう。
書いていただきたいものです。
カッツ氏の厳しい意見は当然ですね。
アベノミクスの成功は殆ど想定できません。
横浜77さん、こんにちは。E&M63です。
ご無沙汰しています。
お元気そうで、何よりです。
東洋経済2/2号(あす発売)のP108
にリチャード・カッツ氏が「アベノミクスは麻酔かヘロインか」という記事を寄せています。
非常に厳しい意見ですが、同意せざるを得ないです。
下の一文が印象的でした。
・ソニーの問題は強い製品がないことで、円相場ではない