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ノロ原因 感染性胃腸炎が増

 しつこい下痢や嘔吐(おうと)を引き起こす、ノロウイルス(小型球形ウイルス)が原因とみられる感染性胃腸炎が中国地方で急増し、広島、島根両県では10~16日の1週間に1医療機関当たりの患者報告数が過去最多を記録したことが20日、分かった。集団食中毒や集団感染が相次いでおり、5県や保健所は手洗いなどの予防策を呼び掛ける。

 感染性胃腸炎は1999年に小児科で定点調査が始まり、週ごとに患者数を集計する。広島県では16日までの週、1医療機関当たりの患者数が22・54人に上り、前週比5・25人増。過去最多だった2003年12月中旬の22・35人を上回った。

 保健所別では、東広島市や竹原市を管轄する県西部東が45・83人で最多。広島市など2保健所管内で警報基準の20人を超える。

 島根県の同じ週の患者数は21・83人。前週より3・74人多く、過去最多だった10年2月初旬の20・65人を更新した。山口、岡山、鳥取の3県も20・83人~16・95人と患者数が多い状態が続く。

 5県では11月以降、ノロウイルスによる集団食中毒が相次ぐ。広島市安佐北区のダイヤス食品広島支社が今月10、11日に製造、販売した弁当を食べた1500人以上が症状を訴えるなど広島では4件発生。山口で6件、島根で2件、岡山で疑われる食中毒が1件あり、鳥取はゼロだった。高齢者施設での集団感染も増えている。

 広島市衛生研究所と島根県保健環境科学研究所では、ウイルス検査で遺伝子の一部が変形した変異型を検出している。広島県小児科医会の桑原正彦会長は「患者に免疫がない変異型が流行に関係している可能性はある。嘔吐の際などにウイルスが飛び散り、感染が広がっているようだ」と指摘。嘔吐物を処理する時の手袋の着用や、塩素系漂白剤などでの消毒を呼び掛ける。

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