ユリウスさんのブログ

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ドイツの豆棋士がいきいき塾に

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 一週間前のこと、ドイツから豆棋士の一家がいきいき塾にきた。年齢は1歳8ヶ月。碁盤の前に正座し「お願いします」と頭を下げてやると、彼は頭をさげることができる。「ホシ、星」と言えば嬉しそうにして、碁盤の星の位置に石を置く。5,6個の石を碁盤に置き終わると、ドイツ語で「おしまい!」と言って、石を碁笥に戻す。できる芸はこれだけですが、板についた芸は何とも可愛い。東京、名古屋、大阪と行く先々で可愛がられたそうで、両親は「メッチャ可愛い」という関西弁が気に入っていた。


豆棋士一家、左端はTさん

 豆棋士フェルディナンドの両親、ミヒャエル氏とマニュエラさんは、4年前にいきいき塾に来ている。今回は母親(リナさん)と子供の四人づれと言うわけ。
 前回は二人とも、翔年より1,2子弱かったが、今回は翔年が白をもって二人に4連敗を喫しました。すでに日本の六段以上の実力を身につけていると思われました。


 いきいき塾で一泊二日を一緒に暮らしたのですが、夜になって、さすがヨーロッパ人と思ったことがありました。

 一つは幼児のためのベッドを持参していたこと。これには本当に驚きました。車での移動なら誰でもするでしょうが、組み立て式のベッドとはいえ、そうとう大きく、重いしろものを、遥々ドイツから飛行機に積んでもっって来る発想は日本人にはないのではないでしょうか?

 もう一つは、子供は早めに組み立てベッドで眠らせていたので、隣室に夫婦と母親のための布団を三つ並べて敷いた。寝具の用意を手伝ってくれていたミヒャエル氏がベッドを移動していいかと聞いてきたので「好きなように」と答えたところ、夫婦と子供(ベッド)、母親は別室と言う具合にさっさと配置換えをした。
 旅先でどこかの家に泊めて貰えば、日本人なら家族雑魚寝が普通、彼らは夫婦単位であることを見せ付けられました。


 二日後に、Tさん宅でもう一度彼らと碁を打つ機会がありました。ミヒャエル氏には先で打ってまたしても負、これでドイツ人夫婦に5連敗を喫したことになります。彼らは14日に離日したそうですが、とても気持ちのよいドイツ人家族でした。貴重な機会をつくってくれたTさん、ありがとう。


将棋の有吉九段と初対局

 その席に将棋の有吉九段がドイツ人と碁が打ちたいということでお見えでした。有吉九段とは互い先で2局対戦して2連勝、普通の相手に勝ったときに比べて、プロの将棋九段に勝った方が喜びが大きかったですね。
 有吉九段は来年棋士を引退されるとか、その後は囲碁を趣味にしていきたいということで、これからは互いに交流していきましょうと話が弾みました。そういことになれば、将棋ファンに羨ましがられるかもしれません。
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