水中でかれんな花を咲かせるバイカモ=兵庫県神河町新野
清流の中でかれんな白い花を咲かせる希少種「バイカモ」の花が、兵庫県神河町新野の水路で見ごろを迎えた。
キンポウゲ科の多年草。水温約15度以下の環境で育ち、梅の花に似た直径2センチほどの花をつける。河川改修などで各地で姿を消し、県のレッドデータブックでBランクに指定されている。
新野地区では、昔から自生し、初夏を彩る花として親しまれてきた。近年は地域おこしに役立てようと、住民グループ「新野水車の会」が、保護活動を続けている。
花の一部は水中で咲いており、小魚とともに清流に揺れながら、清涼感満点の風情を醸し出している。見ごろは6月中旬まで。