株安・円高加速//どうなるの

[arama-さん]

　株安・円高の流れが加速しています。１日のニューヨーク市場では、アメリカの雇用回復に急ブレーキがかかったことからダウ平均株価が大幅に下落。円相場も一時１ドル＝７７円台に突入しました。

　「ヨーロッパの危機がスペインに波及する中、アメリカの雇用統計の悪化が追い打ちをかけました。市場は大きな頼みの綱を失った形です」（記者）

　市場が大きなショックと受け止めたのが、アメリカ労働省が発表した５月の雇用統計でした。失業率が８．２％と１１か月ぶりに悪化したことに加え、景気動向を敏感に反映する「農業以外の分野で働く人の数」も事前の予想を大幅に下回る６万９０００人の増加にとどまったことで、ニューヨーク株式市場は全面安の展開。ダウ平均株価は２７４ドル値下がりし、１万２１１８ドルと今年の最安値を更新しました。

　これを受けて、為替市場でも、ユーロやドルを手放し、消去法として円を買う動きが加速。一時、１ドル＝７７円台、ユーロに対しても１ユーロ＝９５円台まで一気に円高が進みました。ただ、その後は急激な流れが一旦ストップし、市場では、日本政府・日銀が円売り介入を実施したのではないかという見方が出ています。

　比較的しっかりしていたアメリカ経済も巻き込み始めたヨーロッパの債務危機。いつになったら解決の出口が見えるのか。市場の動揺が拡大しています。（02日05:56）