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菰野でレアアース含む新鉱物発見

 

 

 

 

 三重県四日市市尾平町の元小学校教諭山本貞興(さだおき)さん(70)が、同県菰野町で採取した結晶の粒が粗い花こう岩・ペグマタイトからレアアース(希土類)を含む新鉱物を発見し、2日に国際鉱物学連合で承認された。

 新鉱物は「苦土(くど)ローランド石」と命名。既に発見されているローランド石よりマグネシウムを多く含み、苦土はマグネシウムを意味する。国立科学博物館によると、新鉱物の発見は国内で年間、1~2例あるという。

 山本さんによると、2010年7月と11年9月、菰野町の宗利(そうり)谷の河原などで、直径50センチほどのペグマタイトを割ったところ、十数カ所の断面から見つかった。大きいのは長さ2センチほどで、大半は長さが数ミリの粒だった。

  国立科学博物館地学研究部の鑑定では、苦土ローランド石はガラスのような光沢のある灰色の結晶の集合体。イットリウムなど、新エネルギーとして期待される希土類が重量(酸化物換算)の6割を占める。

 現地調査した地学研究部の宮脇律郎鉱物科学研究グループ長(52)は「多量の採集が見込めず、希土類の抽出も難しい。資源としては期待できないが、地球の成り立ちを解く上で学術的な意義は大きい」と語る。

 定年後から趣味で鉱物採集をしている山本さんは「新鉱物の発見は念願で、夢がかなった」と話す。15日に北海道で開かれる日本希土類学会で、新鉱物発見を科学博物館と共同発表する。

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