ユリウスさんのブログ
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遊びのコンビニエンスストア『花子』 -人と人を繋ぐ場-
「花子」のパンフレット(画像クリックで拡大します)
一昨日の土曜日、「遊びのコンビニエンスストア『花子』でいっぱい遊んできました。何かの縁で結ばれた老若男女10数名が、お花屋さん「花子」の女主人、大谷美香さんの号令で集まったのです。一体、何のために? 花屋さんに?
人によって目的は違ったでしょうが、翔年の目的は次の五つ+1でした。
1 14:00 「SSS塾(超短編4枚小説)」を見学
NHK文化センター梅田教室の岡部義孝先生が表題の講座を花子で開講されるので無料で見学させてもらった。
生徒さん6名が各々ご自分のSSS小説(Super Short Story)を携えて車座になって先生を囲んでテーブルに付いて開講です。見学の6名はサイドテーブルで生徒さんの作品コピーを目で追いながら、神妙な面持ちで講座の行方を見守りました。
まず、最初の作品「イクメン派遣サービス会社」を作者が朗読、続いて生徒の合評、見学者は拝聴するだけと思っていたら、全員合評に参加できたので、びっくりするやら、うれしいやら。生徒の合評の最後に作者が着想や構想やテーマにまつわるさまざまな想いや創作過程の苦心などを披露し、最後は岡部先生の指導コメントという流れでした。
続いて五作品、「ロンドン事変」、「最後の日」、「吉田のコイ」、「ぽっくり寺」、「甲子園の惜別」(これのみエッセイでした)が同じ合評形式でつづいた。生徒の皆さんも見学の皆さんも先生も真剣で、そこらのカルチャーセンターの時間つぶし的な雰囲気ではなく、文章修行教室と言う方が当たっていると思いました。そういう環境だったので翔年はメクラ蛇に怖じずの諺どおり、思ったとおりの批評をさせて貰った。ちょっと偉そうなことを言い過ぎたこともあったと思う。そんな素人意見ですら岡部先生は制止をされず、常に聞く姿勢を崩さず、最後のコメントでは、生徒の肥しとなるように配慮した示唆と指導をされたのが印象的でした。
その後、特別に「すーぱー嵐」の2作品琴乃作「初刀の儀」と「思い出し薬」も同じ形式で合評と先生の指導コメントがあった。この二作品はNHKの教室で発表されたものを、合評、先生の指導を経て再構成され、推敲を十分されたものであったため、見学者からはそのレベルの高さに賞賛の声が出ていました。
特別の二作品も加えて計8作品、12名の合評と先生のコメントがあったので、時間はあっと言う間に過ぎて、閉講は17時頃でした。
2と3と4と5 17:00 エッセイ教室の同期会、「花子」1周年記念パーティ、岡部先生の誕生会、観夜桜会
ここからはもう無茶苦茶。実は翔年は4年前、NHK文化センター「新エッセイ岡部塾大阪教室」の生徒(一期生)でした。そのご縁で「花子」の女主人をはじめ、当時の生徒7名が岡部先生を囲む同期会をしたのです。7名のうち4名は今も岡部先生の元で文章修行を継続中でした。
昔の仲間(影の幹事が写ってない、翔年のポカです) Photo by iPhone
短い期間ではあっても、教室の中とはいえ、自分をさらけ出した文章を合評しあった仲間ですから、いつの間にか何でも言いいやすい関係になり、年齢差や性別を超えて、何となく気持ちが通じるようになっています。そこへ岡部先生のお人柄、「花子」の女主人のコーディネーター力、もう一人、影の幹事役の力もあって、一年前に「花子」の開店時にも同期会を持ったのでした。この日は第二回目の同期会だった訳です。
「花子」の女主人、大谷美香さんは一年前に花屋さんを開業されたのですが、単なる花屋で収まるような御仁ではありません。「遊びのコンビニエンスストア」と称してドンドン進化発展中にあります。
彼女にお話を伺うと、子供たちや子育て中のお母さんたちのコミュニティも作りたいし、老人の安らげる場所も提供したいなどと、夢はデッカクてかつアイデアに満ち満ちていました。実現するには「今のスペースでは足りないの。誰か出資してくれる人いないですか?」と突然出資者か共同出資者の募集活動をはじめるなど、まだまだ前進する勢いは衰えを見えませんでた。
要するに、彼女はコーディネイトするのが巧みで、バイタリティが溢れているので、回りに人が集まり、人が集まれば情報があつまり、生情報が多く集まれば、結果としてお金が集まってくる?という仕掛けを作りたいのだろうか?(笑)
儲けを二の次にして、まずやりたいことをやり始める彼女の行動力と「花子」の将来に乾杯しました。乾杯! 完敗! かんぱーい!
6 もう一人の誕生会
奇しくも4月14日は翔年の誕生日でした。先生の誕生会なのだから黙っていてもよかったのに、たまたまドンピシャ、自分の誕生日にこれだけの人が集まったという事実が面白くて、とうとう白状してしまいました。
これをきっかけに、生まれ月や生まれた日、星座、血液型など新たな話題がまた沸騰しました。(笑)
最後にどうしても触れておきたいことがある。それは読む喜びに関すること。読書好きの翔年は何が楽しくて本を読んでいるのかということ。
人によってさまざまな読書の楽しみ方があると思いますが、翔年の場合
1 著者と共感、共鳴: あたらしい見方や考え方に気づかされて、著者の考えに大いに共感、共鳴する喜び
2 新しい知見や知識の獲得: 今まで知らなかった新しい科学知識や技術システムや学説など、知的満足を得る歓び
3 個別事象を一般化して捉える目: 未来に向かって生きていく力を得た喜び
4 文体のリズムや語感による快感: いわゆる豊かな表現力に接した歓び
などに喜びを感じているように思う。
そういう視点で作品を見ると、エッセイ等文学系の文章を目指している人たちの作品は、人間関係の中での感情の共感を重視しすぎているため、知的満足を得たいと思っている読者を軽視しているように思えてならない。そういう風潮はTVをはじめとするメディアにもあって、本来理性で論じ判断しなければならない事項でさえも、感情に訴えようとする姿勢が強すぎるように感じています。
わが国は大学進学率が世界的にみても高いので、高学歴社会の到来などとはやしているが、「上から目線」などといって、高い知性を備え高い視点から先を見通す理知的なリーダーよりも、社会の不満を感情で煽る「下から目線」のlリーダーを求める傾向が出ている。それに雷同して右往左往する判断力欠如社会は危険だと考えます。
少なくとも文字を操って自らの意思の表出ができる表現者は、そういう世間の流れに抗しうる力を今こそ発揮すべきだと強く思う。
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