監視委、ＡＩＪ強制調査を検討

[arama-さん]

　投資顧問会社ＡＩＪが運用していた企業年金の大半を消失させた問題で、証券取引等監視委員会はＡＩＪ幹部の刑事責任追及に向けて、強制調査の検討に入ったことがわかりました。

　この問題は、東京・中央区の投資顧問会社「ＡＩＪ投資顧問」が、顧客から預かった企業年金およそ２０００億円のうち、９割にあたるおよそ１８００億円を消失したとされるものです。

　証券取引等監視委員会はこれまで行政処分を前提とした検査を行ってきましたが、数多くの企業年金の運用を任されるなど、社会的影響も大きいことなどから、ＡＩＪ幹部らの刑事告発を前提とした強制調査の検討に入ったことがわかりました。

　証券取引等監視委員会は現在行われている検査が終わり次第、捜査当局と調整したうえで、関係先の捜索に乗り出すとみられ、巨額の年金を消失させた経緯について解明する方針です。（04日11:13）