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「お試しビジネス」急成長

 「消費者に商品をとことん試してもらってから購入してもらう」。長引く不況で買い控えが続く中、消費者の購買意欲を巧みに刺激する「お試しビジネス」が急成長をみせています。

 東京・銀座の高級イタリア料理店。フォアグラのソテーにズワイ蟹のパスタ。この豪華なメニューの価格にはある秘密が・・・。

 「こちらのコース、通常は7140円ですが、あるサイトを利用することで半額で食べることができるんです。その秘密は試食、お試し価格です」(記者)

 そのサイトとは会員制の「試食会.jp」。「お試し価格」で「レストランの試食ができる」というサービスです。登録レストランは、時間と座席数を限定して実際にメニューにある商品を半額から80%引きで提供。会員に「試食」してもらうという仕組みです。

 「すごいお得」
 「半額ですもんね」
 「あまり来られないような店に来られるのがいいなと思います」(利用者)

 会員数は現在27万人。外食産業が冷え込む中、リピーターを獲得できるとあって店側にも好評で、3年で300店舗が登録する人気サイトに成長しました。

 一方、女性の心理を意識したこんなショッピングサイトも。靴専門の「ロコンド」。こちらは気になるアイテムを一旦購入した上で「試着」し、買うと決めたもの以外は無料で返品できるシステムです。「お試し期間」は99日間。自宅で手持ちの服と合わせてじっくり靴を選べるほか、こんなポイントも人気の秘密です。

 「女性の方は特にほかのお客さんや販売員の視線が気になると思う。そういった意味で、自分だけの1人の環境でゆっくり落ち着いて試すことができる」(『ロコンド』運営会社ジェイド・川口亜沙美さん)

 サービス開始からわずか9か月。初年度の年商見込みは15億円と、ファッションサイトのこれまでの記録を更新する見通しです。

 

さらにこちらは・・・。
 「特大のホームシアターに、最新式のIHキッチン。普通のモデルハウスでは使えないものが、こちらではすべて実体験できるのです」(記者)

 

大手住宅メーカー、パナホームが6年前から展開する宿泊体験モデルハウス。家を建てる際、どんな設備にお金をかけるのか実際に泊まることで優先順位がつけられると、利用者に好評です。

 

 「具体的に予算の関係であると思うんですけど、ここ優先しなきゃっていう優先順位がつけやすくなった」(宿泊体験をした小野田祐一さん)

 

都内にわずか1か所で始まったモデルハウスが、今では全国40か所にまで広がっています。こうした「お試しビジネス」、成長の背景について専門家は・・・。

「限られた予算の中で、本当に自分が払う代金、相応の価値があるのかというのを『お試し』によって消費者は見極めている。消費者の『失敗したくない』という思いが、『お試し』が非常に今、支持されている原因」(マーケティングコンサルタント・安部徹也さん)

 

 「実際に試してもらって真の価値を知ってもらい購買につなげていく」。長引く不況の中で、「お試しビジネス」は確実に消費者の支持を集めています。(06日15:25)

 


 



 



 

 



 

 



 

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