現在の日銀は政府出資証券で擬似株式会社です。
資本金は１億円 政府が５５％ 民間が４５％
基準額面は１００円で１００株単位なので理論的には最大４５００名の株主が存在できるのですが
証券会社や地方の名士などが家宝として複数単位株を保有していると考えられるけれども株主名簿や株主数は公開されていません。個人的推測では５００－１０００名くらいではないかと考えています。
日銀の株式時価総額は年初来安値の４００００円で計算するとわづか４００億円です。
完全株式会社の提案は資本金を２０００兆円（欧州金融安定基金のことを考えるならできないことはない） 株式を発行しても日本政府が５０．０１％保有するので民間保有分は約１０００兆円。
これを現在発行済みの国債等の国の借金をすべて振り換えます。その段階で国の借金はゼロになります。国債は日銀の株という保有者自己責任の有価証券となります。そして日銀の公定歩合が株式の配当となります。公定歩合が１％なら現在の国債が１％の利息がついたのと同じです。そして大きなメリットは５０．０１％保有の政府には約１０兆円が毎年歳入として入ります。消費税など増加させる必要もありません。円高を是正したいのであれば公定歩合を５％にすればよいし、法人税をゼロにして世界中から企業の本社を集めることだって可能です。この方式を導入しても形式的に発行するだけなので当初は資金放出量に変化はありません。お金とは人々が共通に信じる道具なだけです。サルにバナナと１０００万円の札束をみせたら間違いなくバナナをとるでしょう。私たちは自分たちで作ったお金という道具で不幸になるのではなくお金を使い豊かで幸せな生活を生み出すべきではないでしょうか？
ただし放漫財政をおこなうとたちまち円は破綻します。しかし公定歩合と財政の微妙な調整を行えば経済学の実用新案になることは可能な気がします。
