ストリートアナリストさんのブログ
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日本人はなぜ戦争へと向かったのか
昨日、NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第4回 開戦・リーダーたちの迷走」が放映されました。
詳細な史実を積み重ね、全員が戦争をしても勝ち目がない、戦争を回避したいとの思いがありながら開戦へと突き進む様子が、詳しく紹介されていました。
集団での意思決定がこんなにも恐ろしいものか、と改めて認識させられました。
しかしこれは過去の話とは言えないのではないかと思います。
あと何年かしたら、「日本はなぜ国債の暴落へと向かったのか」みたいな番組が作られないか心配です。
・迷走し、意思決定できない主導者たち
・回避策を実施するための多くの障害
・こうなれば上手くいく的な、根拠なき楽観論の蔓延
・いままで大丈夫だったから、これからも大丈夫的な楽観
・現実に対する、客観的な調査の欠如
すべて太平洋戦争開戦時の状況と酷似しております。
悪い方向に行くときの心理は恐ろしいと感じました。
「引くに引けない」そんな状況だったのでしょう。
なんか、投資も同じような・・・
ナンピンをしたから引くに引けず、最終的に大損・・・似てませんか?
そのNHKスペシャル、興味あります。(みたかったなぁ。)
どこかの本に
「同質の集団では、数が多くても良い決定が出来きない事が多い。
また、優秀な人材ばかりの集団も得てして愚かな結論を出す。」
というのがありました。
ある程度の人数で、バライティに富んだ集団が最も強く、
良い結論を導き出せるそうです。
(開戦の際のリーダー達の構成はどうだったのでしょう…?)
ストリートアナリストさんの日記の趣旨と異なるので書いて良いか迷いますが、
日本の取締役会なんて、
・ほとんど男で、ほとんど日本人
・年齢は40~60代
・社内の生え抜きが多数
と偏った集団になっているような…
ちょっと心配です。
日本の国債を発行する権限を持つ集団や、
日本の円を管理する集団も、偏ってはいないだろうか…?
(失礼しました~)
2回見てんけど、結構複雑な感想。。
負けると分かってた戦争を始めた罪は、無論重過ぎやけど、当時の状況を考えると難しい決断なんやったと思う。。当時の日本と米国は中国の権益を巡って真っ向から対立してたんやし、中国の権益を完全に放棄しろと迫ったハルノートはあの帝国主義時代では受け入れのは簡単ではなかった筈。
ただ、一つ言えるんは、当時のリーダーが国益よりも自分達の組織の利益を優先してたのが諸悪の根源なんやろうなぁ。。某与党は、予算関連法案通す算段あんのやろか。。
確かにナンピンに似てますね。
国のことより自分のこと反省しなきゃ、、
追い込まれての決断は、どうしても冷静で客観的に出来なくなりますものね。
開戦前の日本の組織も、まさにそうですね。
異質の意見を全て排除して、間違った方向を修正できなかったんだと思います。
私も先月就職したばかりですが、やっぱり同質のこわさ、を感じます。
決定を引き延ばした末に、もう引き返せない状態で意思決定せざるを得なかったのがいけなかったんでしょうね。
> 当時のリーダーが国益よりも自分達の組織の利益を優先してたのが諸悪の根源なんやろうなぁ。
これこそ今回の番組の本質でしたね。
冷静に考えれば、国益を考えるのが当然なんでしょうけど、それが出来ないのが組織の恐ろしさです。