Micky G. Albertさんのブログ

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損切以外のリスク管理『メンタルコンディションはどうか?』

 大嫌いな『損切り』をなるべくしないで良い方法。
 その為には『そもそも損をした状態にならない!』という事があります。
 いわゆる『FXで○○円儲けた』の類の本の様な事を私は書く気はないので即効性がどれだけあるのかは分かりませんが、着実に損をしない方法の1つだと思いまずは

『メンタルコンディションはどうか?』

 という事について書こうと思います。
 かなり高い確率で『FXで相場に向かっている時は平常心ではない!』(=メンタルコンディションはベストでなんて取引させてもらえてない!)という事です。
 慣れてくることで緊張の度合いは下がってくると思いますが、明らかに普段の心理状態とは違います。現在実弾で取引している方は是非、バーチャル取引をやってみると良いです、実弾での取引よりも明らかに精神状態が楽なのを実感できると思います。

 なので、ほとんどの状況では『そもそも不利な状況でPCの前に座っている』ということなんです。

 ですから、普段相場以外でPCの前に座っているときよりもより落ち着いた状況に自身のメンタルを誘導していくことがまず重要になってきます。
 人はあわただしい時には落ち着いた時よりもはるかにミスをしますのでこれは非常に重要になってきます。
 プロ野球でもピンチになってきた時にベテランがタイムをかけて内野手全員があつまって間を取るとその後回復してくる様に(高校野球ではこのあたりさらに顕著ですよね。なんとなくあわただしい場面になってきてエラーがそういう時にかなり高い確率で発生する。)極めて高いスキル、メンタル的にも鍛え上げられている彼らですらこの様な事が多いです。

 『PCの前に座ってすぐに取引を開始しない!』
 『メンタルと相場のコンディションの確認をしっかりしてから必ず取引をする!』

 ことを私は多くの人にお勧めしております。
 特に、取引ソフトを立ち上げた時に大きく動いている時は『あ、乗り遅れないようにしなきゃ!』と感じ、ついその方向に押したくなるのですが、まるでだれかが後ろで見ていたかのようにその直後に反転などということはよくあります。
 これで損をするのは偶然ではなく、

・前述の通り『平常心でない状況』
・取引ソフトを立ち上げたばっかりで『心の準備が出来ていない』
・立ち上げたばかりなので『その日の相場のコンディションの確認も出来てない』 
 という状況でクリックしてしまうわけですから、勝つこともありますが、長くやればやるほどに損をする結果になると思っています。
 これは指標の時にも言えることで、事前に準備をしっかりしてから『さぁ指標!』という状況であれば、最初のダマシに乗ったとしても、

・思った方角にいかなかった場合の心の準備
・何PPまで損したら切るのか
・損切りと同時にドテンする為にスピード注文の類のウィンドウを2枚ひらいておこう

 なとといった心の準備+実際の準備ができているのでその回の指標全体では浮くことすら出来ます。
 実際の準備ができていればこれは根拠のある準備になるのでメンタルコンディションが少し良い状況で取引することになります。などで勝率が高くなる(=損切りが必要な状況がそもそも発生しにくくなる)とかんがえております。

 昨年の6月1日にFXをはじめたのですが、全ての取引をcsvで吐き出し、毎日反省するようにしていました。その中で負けトレード又は、最初に20ppとか負けた状態になったトレードというのの多くはミーティングの後、デスクについたら大きくうごいていてパパッっとポジションを取ったり、外出先から戻って間もない時に多く発生していることがわかりました。私はスキャルピング以上スイング未満という取引が多く、最大で1日に1200取引という状況まで発生したので勝率というのに対し異常に執着があるのですが、『どうもポジった後の出だしが良くない』時の取引を洗い出していくと、後から見れば『あわただしいままに取引していた』という事が多かったです。
 株式とFXでここは決定的に違う面があります。基本的にメンタルと実際の準備がしっかりしていれば相場以外のことでも全てにおいて有利なのはいうまでもないのですが、株式(現物の場合)とFXでの違いは以下の通りです。

・株式は開始時間、終了時間が決まっている。

・さらに、株式は開始前から板状況を見て9:00になってからヨーイドン!なので構造的に心の準備を意識していなくても心の準備がしやすくなっている。

・FXの場合、レバレッジがかかっており、多くの方は50倍だと思うのですが、これは身の丈にあったやりかたかと言えば株式の現物の1倍とは違いそもそもメンタル的に安定を図りにくい面がある。

・人はもともと規則正しい生活、朝起きて夜寝るに向いた造りになっているが、株式は日本時間で回っているので人が太古の昔から刻んでいる生活リズムで動いているが、FXはもっとも取引が多い時間が夜!FOMCにいたっては深夜だったりするので人の生活リズムに優しくない状況での取引を強いられる。(このあたりは日本と欧米でどのくらいの人が勝ち組かの比率をデータ化してみてみたいところ)


 1回目の最後に・・・

 FXは売りから入る、買いから入る、24時間取引可能ということもあり、株式よりも自由度が極めて高いです。自由度が極めて高いということはレベルの高いセルフマネージメント能力(私が勝手に言ってる単語です、手先やその場で出来ることをセルフコントロールという言葉とするとさらにもう一段その人のライフサイクルの一部となっている構造を示します。)が極めて重要です。
 その為にも、もはや『そんなのいわれなくたってわかってるわい・・・』といわれそうな今回のシンプルな事ですが、このことをもう一度つよく意識してみてください。きっと結果も変わってくると思います。


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28件のコメントがあります(21〜28件)
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    説得力ありすぎです。

    ど素人の為、株の本は何冊か読みましたが、そんな事わかってるわ!ぐらいにしか思いませんでした。

    この日記を読むのと読まないのとで自分の利益がどれくらい変わってくるかを考えると、少し怖いです。

    みん株って登録無料ですよね。

    力ありすぎでしょう。

    あつかましいでしが、続編期待しています。
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    Micky G. Albertさん
    2011/2/20 21:56
    鬼瓦さん>
     コメントありがとうございます。
     相場とギャンブル、これは似て非なる性質を持っています。
     競馬であれば一度賭けたら以降は変更がきかないのですが、相場であればたとえば為替なら、USD , EUR, JPY , GBP , AUDと走っていて、EURに賭けたがどうも最下位でAUDがぶっちぎっていればそこまでのEURの負け分は受け入れてAUDに鞍替えというのが許される(許されているというか、当然の行動として誰でも実行可能)様になっていますよね。
     相場とギャンブルは共通する要素も持ち合わせてはいるものの、メンタルの前に別物として認識することがまずは重要だと思います。

     メンタルを鍛えるということにつながっているのかどうかはわからないのですが、その人にとって心の琴線に触れるレベルの状態が続けばそんなには長くは耐えていられないと思います。なので、慣れであるとか、そもそもメンタルの状況が落ち着いている時間を増やしに行く事がより重要だと思います。今日の取引では狼狽したとしても、その日の最後に自分で反省会を行うことで次の時には落ち着いて処理できる。こういうことが重要だと思います。
     ただ、それでも世の中をみていて特にスポーツではメンタルの強弱を感じることは多々あると思うのですが、メンタルを鍛えるということに関しては

    『うまいことやろうとしない』

     ということを心がけております。
     たびたび私は『やせ我慢大王』という様ないわれ方をしてしまうのですが、これは小学1年生から30歳まで野球をやっていた(社会人になってから30歳まではいわゆる『草野球』ではなく、硬式野球やっていました。たびたび140km/Hオーバーな相手と対戦していました)のですが、小学4年生から抑えピッチャーをやっていたのですが、これは結果的にメンタルを鍛えることになったとは思います。
     又、高校2年で会社を建てた事、その前に目の前で人が過労死する場面に直撃してしまった事等も大いに関係していると思います。歴史的に思春期に特殊な環境にいるとかなり協力なメンタルがはぐくまれるケースが多いように感じます。
     私のもっとも近くに居る人だとJohn Popadiukという人がいるのですが、この人は考えられないくらい自身の意志を曲げない・・・なんとしてでも初志貫徹してしまうのですが、彼は14歳の頃旧ソビエトだったウクライナから両親と亡命し、その後にカナダに渡ったのですが、当時のソビエトで亡命がばれてつかまると公開処刑となってしまう世の中だったんです。さらにカナダに渡ってからも英語のYES,NOすらわからないままに中学校に編入し、社会人になってからは親戚など誰もいない国の中で生きていくわけですからこれもう強烈な意志がないと生きていけない・・・。ただ、こういう中を乗り切った人なだけになにがあっても折れないメンタル(単にウルトラ頑固ともいう・・・意見が衝突したときにもまったく折れないので困ることもあります)を持っていますねぇ。

     
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    Micky G. Albertさん
    2011/2/20 21:05
    kattanさん>
     コメントありがとうございます!
     野球監督だった野村さんの言葉に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉がありますが、このメンタル状況を整えるというのは「不思議の負けがないからこそこれを減らす方法」なので目新しさはまったく無いののでベテランの方からは「なぁんだ」といわれるかな?とも思っていたのですが、喜んでいただけてよかったです!
     不定期ではありますが、今後もちょこちょこ書いきます。今後もよろしくお願いします。
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    ch-eさん
    2011/2/20 19:59
    こんばんは〜^^/
    今回もためになりました。朝ねぼけてチャートを見てビビって損切りしたら、あとで反転したことあります。このケースは最悪ですね^^;
    成功体験も怖いですよね。一度うまく言った人はその後自分のやり方に固執して失敗してしまうのはよくあります。
    私今レバレッジは25と20なのですが、ちょっくら来週もがんばってみます!
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    鬼瓦 厳蔵さん
    2011/2/20 13:52
    たしかにメンタルが弱いとギャンブルの類は勝てないですよね!
    Mickyさんは自身のメンタルを鍛えるために、
    日々の生活の中で意識している事等ありますか?
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    kattanさん
    2011/2/20 09:59
    お早うございます。

    期待していた第2弾。さすが感嘆しました。ありがとうございます。

        ~その為には『そもそも損をした状態にならない!』という事があります。
         いわゆる『FXで○○円儲けた』の類の本の様な事を私は書く気はない~

    再度すばらしいフレンズにさせていただき幸せです。ありがとうございました。
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    Micky G. Albertさん
    2011/2/20 06:37
    kfjさん>
     おはようございます。コメントありがとうございます!
     なんと・・・これは知りませんでした。自由になればなるほど、発生することの多くは成功ではないあまり嬉しくない事ばかりなだけに、非常に重要になってくると思います>セルフマネージメント
     FXの場合特に相場よりも自身と向き合っている時間が長い気がして株式を見ていたときよりも物思いにふける時間がふえた気がします。
     そして、『最大の敵は自身にある』事、『成功体験が無ければ生き残れないが、この成功体験が自身を最大の敵にする最大の原因になりうる』事を再確認します。
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    kfjさん
    2011/2/20 06:22
    > レベルの高いセルフマネージメント能力

    それこそ一定のレベルに達した方は必ずそのことを仰いますよね。私も日々鍛錬(をしているつもり)です。
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