清流さんのブログ
ブログ
バブル崩壊とは
最近のサブプライムローン問題に関連して,バブル崩壊について調べてみました.
バブルを生み出す最初のきっかけはベトナム戦争の多額の戦費.それにより,アメリカ財政赤字,ニクソンショック,オイルショック,インフレ,スタグフレーション,レーガノミックス,双子の赤字,プラザ合意,ルーブル合意,前川レポート,融市場の自由化などの過程を経てバブル経済になったということらしいです.
これらの過程はすべてアメリカの双子の赤字に関係するものであり,世界の先進国が経済を安定させようと動いた結果,結果的に多くのひずみが最後の最後に大きなつけとしてマイナスに働いたということらしいです.
詳しいことは別の場所に記録しましたが,まとめたものというのがとてつもなく長くなりました.結局6時間くらい費やすことに.でも,かなり勉強になったし,金融政策と金融商品に関する知識が増やすことができてとても満足してます.
勉強して思ったことは,バブル崩壊が,今回のサブプライムによる金融不安の状況とかなり似ているということです.
・バブルのとき:アメリカの双子の赤字,過剰流動性,日本の銀行業界に伝統的にあった土地担保融資に基づく信用投資
・現在:アメリカの双子の赤字,過剰流動性,サブプライムローンなどの信用力を超えた借入を行って不動産投資
共に,アメリカの双子の赤字と過剰流動性で共通してます.そして,信用による過剰投資の崩壊という点でも非常によく一致しています.
バブルが崩壊したのは,地価高騰を抑制するために日銀総裁が総量規制を行ったことに始まります.そして1989年大納会で日経平均株価3万8915円の最高値から暴落をはじめ,遅れて地価が減少に転じます.そうして以後,本格的に株価と地価の暴落が起きたのです.
今回の件を合わせてみると,どうなるでしょうか.
FRBはすでに住宅販売に対する規制を強めています.そして昨年ダウが最高値を更新しています.そして今回の株価の下落・・・
さてさて・・・
どうなるか分かりません.
が,似ている現象が多いことがきになります.サブプライムローンにSIVも含めると100兆円規模の損失かといわれています.これが流動性にストップをかけ,どこかが倒産でもしたら...ただただバブル崩壊につながらないことを祈るばかりです.
ただ,アメリカの場合はFRBが早急に大掛かりな対策を出す雰囲気があります.もし起こったとしても,案外さっと立ち直るのではないかなと思ってます.
もしかしたらこれからインフレが加速し株価高騰なんてこともあるわけですから,できれば今は金融商品に手を出したくないところです.それくらい怖い時期だと思います.
-
タグ:
イギリスの初乗りの話は聞いたことありますが,オーストラリアもそんな状況なんですね.初めて知りました...
日本の輸出産業は円安によって支えられてますが,実生活とあわせてみるとおかしな状況かもしれませんね.
サブプライムだけでなく他の住宅ローン、クレジットカード、自動車ローンなども延滞率が上がっているようですね。
また、バブルではないですが、円が安くなり過ぎたため、(日本のマスコミでは$ばかり取上げられ報道が少ないですが)イギリスの地下鉄の初乗りが900円台、オーストラリアのタクシーの運転手さんの平均年収が1,500万円というのも行き過ぎだと思うのですが、、、
goldfinger
はじめまして.
コメント遅くなってしまってごめんなさい<(..)>
歴史は繰り替えすってよく言いますが,経済の動きではそれを知っているか知らないかで大きな違いがでるものですよね.勉強は終わらないものです.
アメリカの生活スタイルはおかしいです.実はサブプライムローンと同様に個人のクレジットカードの返済が破綻しそうなんです.いろいろ見えないところで怖い状況になってるんだろうと思います.
今後ともよろしくお願いします.
はじめまして、宜しくお願い致します。
株式を買う際、何を買うという質問をする方が多いですが、大局的な流れを確認しておかないと、難しいと思います。バブルの大きさと崩壊をみておくことは非常に大切だと思います。また、バブル崩壊は遅くなれば遅くなるほど厳しい下げになる。早く崩壊させたほうが痛みは少なくなる。自宅を担保にして車や贅沢品を買うアメリカの生活が続くほうがおかしいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。