ISAC.WaKSさんのブログ
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手数料と金利
昔に比べれば株の取引手数料は画期的に下がりました。金利もゼロ金利といわれる時代だから金利10%の時代に比べれば夢のようです。けれど日々の取引で手数料と金利の累積が実際どのくらいの負担になっているか認識している人はどのくらいいるでしょうか。現物取引だけの人には信用取引にかかる金利は関係ないかもしれません。ただ、一般的には現物取引の手数料は信用取引に比べると割高です。これは証券会社が金利でも利益をあげているからに他ならないと思います。こまかい話ですけれど、信用で取引したすぐあとに現引きや現渡しをすれば単なる現物取引に比べて手数料は結構節約になります。1億円とか3億円を預けている人は手数料がゼロになるサービスをいくつかの証券会社では実施しています。例えば1億円で国債を買っておくだけでも200万円の利息が得られますから手数料をただにしても証券会社としては採算は十分取れるのでしょう。
私はシステム取引でスィング系の売買をしています。例えばソフトバンクなどはかならずドテン売買を行い、年間平均100回の売買をします。平均保有期間は約4日です。実際の取引で引かれている手数料と金利の合計は私の実データから見ると新規投資額100万円で一回あたり約3000円(0.3%)となっています。この銘柄だけで年間30万円も手数料と金利に掛かっているわけです。信用取引で建て玉100万円を建てた状態で次の新規の注文100万円を出すには100万円の資金で保証金率50%を維持すればやっていけることになります。しかし、いわば元金100万円に対して経費は30万円かかるということですから、粗利が30%でチャラです。スィングトレードの厳しい現実が分かるかと思います。わたしはデイトレはあまりしませんが、当然デイトレはもっと大変なはずです。粗利で期待値1%のデイトレ手法があれば着実に利益を積み上げられることでしょう。
上記の一回3000円という数字は少し大き目かとは思います。ただ、ベストの条件でも1500円はかかるでしょう。
参考-1:手数料の1例:「100万円以上は100万円ごとに420円」。これは150万円のとき840円かかるということなので100万円あたりでは往復でおよそ1120円かかる計算になります。
参考-2:各社の信用金利は現在 2.4%~3.1%くらいです。仮に3.0%とすれば100万円の買い建て玉に対し1日約82円の金利が掛かります。
きびしそう~